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提案書16(3000頁~3199頁) (60 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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④普及性の変化
※下記のように推定した根拠

年間対象者数の
変化

年間実施回数の
変化等

見直し前の症例数(人)

なし

見直し後の症例数(人)

9,641,916

見直し前の回数(回)

なし

見直し後の回数(回)

9,641,916

⑤医療技術の成熟度
・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)

・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)

ラバーダム防湿加算が平成20年に基本診療料に包括されたことから、平成19年社会医療診療行為別統計6月診療分より、抜髄、感染根管処置、根
管貼薬処置、根管充填、抜髄即充、感染即充の合計算定件数からラバーダム防湿加算の算定件数の割合を算定した。その結果、16%にラバーダム
加算が算定されていた。その割合を令和3年社会医療診療行為別統計6月分より、上記の歯内療法処置に加え充塡処置(単純)の合計算定回数の
16%にラバーダム装着が算定されると推定し、12か月を乗して年間対象患者数、実施回数を推定した。

学会等における位置づけ:
歯内療法におけるラバーダム防湿法は、口腔内環境からの患歯の隔離、器具、薬品および材料の口腔内への落下、誤飲誤嚥を防止するために100
年以上前から実施されており、歯内療法処置には極めて重要な医療行為であり、近年では充塡処置においても実施されるようになり、大学教育に
おいても必要性を十分に周知されている医療技術である。感染症等の蔓延防止の観点からも、スタンダードプレコーションの一環として歯科医療
機関において徹底して実施すべき技術である。
難易度(専門性等):大学教育においてはOSCE等の課題にも採用される基本的な処置であり、難易度は極めて低い。

施設の要件
(標榜科、手術件数、検査や手術の体 一般の歯科医療機関において対応可能である。
制等)
人的配置の要件
(医師、看護師等の職種や人数、専門 一般の歯科医療機関の人員配置で対応可能である。
性や経験年数等)
その他
(遵守すべきガイドライン等その他の 特になし
要件)

⑥安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度

材料並びに器具ともに薬機承認済、保険診療既収載技術であり安全性に問題はない。

⑦倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)

特に問題はない

⑧点数等見直し
の場合

見直し前
見直し後
その根拠

なし
なし
なし

区分
⑨関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(当該医療
技術を含む)

なし

区分をリストから選択

番号
技術名
具体的な内容
増(+)

プラスマイナス

⑩予想影響額

予想影響額(円)

96,419,160

その根拠

ラバーダム防湿が包括化(平成20年)される前の、平成19年社会医療診療行為別統計6月診療分より、抜髄、感染根管処置、根管貼薬処置、根管
充填、抜髄即充、感染即充の算定合計件数からラバーダム加算の算定件数の割合を算定したところ、全症例の16%でラバーダム防湿加算が算定さ
れていた。令和3年社会医療診療行為別統計6月分より、歯内療法処置に加え充塡処置(単純)の合計算定回数の16%にラバーダム装着が算定さ
れると推定し、12か月を乗じて年間対象患者数、実施回数を推定し、10円を乗じて予想影響額を算出した。

備考

⑪算定要件の見直し等によって、新たに使用される医薬
品、医療機器又は体外診断薬

なし

⑫その他

歯内療法においては、無菌的処置の奏功により来院回数、根管貼薬処置の減少、ならびに再感染根管治療とこれに伴う根管貼薬処置、根管充塡処
置の減少が考えられる。
充塡処置においては、患歯の隔離により乾燥状態の確保が可能となり、接着性の向上から二次齲蝕の発生、充填物の脱落が減少することで、う蝕
処置数の減少が考えられる。
歯科医療機関での感染症の罹患が減少することで、医科医療機関への感染症患者数の減少が考えられる。

⑬当該申請団体以外の関係学会、代表的研究者等

一般社団法人

日本歯内療法学会

1)名称

無菌的処置法

1.ラバーダム防湿法

2)著者

勝海一郎,興地隆史,石井信之,中田和彦 編

3)雑誌名、年、月、号、ページ

歯内治療学第5版,2018年9月発行,P39-42

4)概要

ラバーダム防湿法は歯内療法における無菌的処置の代表的な施術であり、必須の技術と考えるべきである。

1)名称

2.術野の確保と防湿法

2)著者

千田 彰,寺下正道,寺中敏夫,宮崎眞至

3)雑誌名、年、月、号、ページ

保存修復学第6版,2017年1月発行,P126-129

4)概要

歯冠部だけを露出させ、術野を他の口腔内組織や湿気などから隔離する方法である。これにより患歯を無菌的かつ乾燥状態に保つことができる。

⑭参考文献1

⑭参考文献2

1)ラバーダム防湿法


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