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提案書16(3000頁~3199頁) (158 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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医療技術評価提案書(保険未収載技術用)
整理番号

※事務処理用

提案される医療技術名
申請団体名

437101
閉塞性睡眠時無呼吸症候群に対する気道確保のための歯科タイトレーション法
特定非営利活動法人日本睡眠歯科学会
37歯科・歯科口腔外科

主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科

27耳鼻咽喉科
関連する診療科(2つまで)
02呼吸器内科

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した医
療技術の提案実績の有無



過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年度)
「実績あり」の
提案当時の医療技術名
場合、右欄も記
載する

令和4年度
閉塞性睡眠時無呼吸症候群に対する気道確保ための歯科タイトレーション法



追加のエビデンスの有無

提案される医療技術の概要
(200字以内)

歯科タイトレーション法とは、「気道を確保する方法」であり、現時点での口腔内装置では、下顎位を、 顎への負担を考慮
しながら、 最大限の効果を発揮するために、 患者ごとに調整・設定を行う行為をいう。口腔内装置(OA)装着による効果を
主観的に評価し副作用がみられる場合や主訴が改善しない場合、また客観的評価により口腔内装置の効果をより高めたい場合
等にはOAの上下位置関係を段階的に調整し、症状の緩和を図る。

文字数: 200
対象疾患名

保険収載が必要な理由
(300字以内)

閉塞性睡眠時無呼吸症(OSA)
通常、咬合採得時の下顎位は、その最大前方移動量の50~75%程度に設定されるが、咬合採得時の上下顎関係はあくまでも初期
設定値に過ぎない。Dieltjenらは、下顎前方移動量が大きいことは、必ずしもAHIを減少させるわけではなく、過度な前方移
動は副作用のリスクになるため、患者ごとに適切な下顎位を設定する必要があると報告している。現時点での口腔内装置を適
切に作成するためには、歯科タイトレーション法を行うことが極めて重要であり、副作用を未然に防ぎ、アドヒアランスを向
上させることにつながる。その結果、OSAやその合併症への治療効果による医療費の削減、OAの不必要な再製作の医療費削減
等を期待できる。

文字数: 298
【評価項目】
①提案される医療技術の対象
・疾患、病態、症状、年齢等

閉塞性睡眠時無呼吸症候群に対する口腔内装置治療

②提案される医療技術の内容
・方法、実施頻度、期間等
(具体的に記載する)

口腔内装置治療の初期設定位置を決定するためタイトレーションを行い咬合採得を行う。これを覚醒時,水平位,鼻呼吸の状
態で、内視鏡等を用いて,下顎前方移動したときの気道変化を観察し、口腔内装置の適応診断、効果を判定する。口腔内装置
作製前,もしくは口腔内装置装着時に1回行う.1~3ヵ月間使用し、残存歯、顎関節等への副作用、装着感に関する問診や、
客観的な睡眠計測装置の結果を参考に再調整が、必要な場合、再度タイトレーションを行う。

③対象疾患に対
して現在行われ
ている医療技術
(当該医療技術
が検査等であっ
て、複数ある場
合は全て列挙す
ること)

区分

その他(右欄に記載する。)

番号
医療技術名

N007-3
構成咬合

既存の治療法・検査法等の内容

歯科矯正における咬合採得(構成咬合)・アクチバトール、ダイナミックポジショナーの作製のために筋の機能を賦活し、そ
の装置が有効に働き得る咬合状態を採取するもの

④有効性・効率性
・新規性、効果等について③との比較
・長期予後等のアウトカム

⑤ ④の根拠と
なる研究結果等

研究結果

歯科矯正における咬合採得(構成咬合)は400点である。閉塞性睡眠時無呼吸症に対する口腔内装置の下顎位の決定において
も、鼻呼吸の評価、内視鏡などを用いて、気道の拡大と顎関節や残存歯への障害を考慮した咬合状態を採得するものであり、
目的は異なるが機能評価に基づく咬合採得とは別の技術であるが283点となっている。適切なタイトレーションに基づいた口
腔内装置による治療は閉塞性無呼吸症の治療に有効であることは明らかにされている。
閉塞性睡眠時無呼吸に対する口腔内装置に関する診療ガイドライン(装置の作製に関するテクニカルアプレイザル:2020年
版)適切なタイトレーションによる最適な下顎移動量決定後の口腔内装置は,分離型よりも一体型を推奨する
1a

ガイドライン等での位置づけ
⑥普及性

下顎前方誘導位を採得するもの

年間対象患者数(人)
国内年間実施回数(回)

※患者数及び実施回数の推定根拠等

下顎の前方移動量は初期値より個別に誘導していくこと、再度調整
ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載する。)
することなどを推奨している
30000
16272
平成29社会医療診療行為別統計より、6月の床副子(著しく困難)の対象人数7575人にはブラキシズム患者の床副子も含まれ
るため、装着時に算定する床副子調整(睡眠時無呼吸症候群咬合床)1356人を適用し1356×12=16272人 とした。

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