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提案書16(3000頁~3199頁) (41 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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概要図

「歯科用X線ビームアライメント装置加算」

手指による検出器の固定

指先だけで保持するため、検出
器がずれやすく、失敗の原因と
なる。また、指先が被ばくする
上に、口腔内で唾液によって汚
染されるため、撮影後に防護衣、
椅子、ドアノブなどに触れるこ
とで、感染が拡大するリスクが
ある。

撮影時に目安がないため、角度を正確に設
定することは困難で、撮影は失敗しやすい。
誉田ら1)によると歯科X線撮影の失敗率は
36.8%と非常に高い。そのため、再撮影の
被ばくが多くなっている。
二等分法撮影による全顎口内法X線写真(10枚法)の
失敗頻度の客観的評価.歯科放射線.1990;30:145-151

X線ビームアライメント装置による検出器の固定
・検出器ホルダ
検出器を隙間に
差し込み、固定
する。

・矩形絞り
円錐で照射されるX
線を矩形に変形さ
せる。

歯科用X線ビームアライメント装置の構造

(多種のものが開発されているため代表的なものを提示)

検出器ホルダと矩形絞
りの位置関係が一定で
あるため、撮影機器の
先端を矩形絞りに合わ
せるだけで、撮影が可
能である。そのため、
X線の角度設定による
失敗がなくなる。その
結果、再撮影による被
ばくがなくなる。

矩形絞りを使用するため、X線の照射野が検出器サイズに近い大きさ
まで縮小され、被ばく量を低減することができる。

不要な被曝が多い

検出器

黄色い領域が
照射野

矩形絞りを使用しない場合

検出器

矩形絞りを使用した場合

指先での保持を行う必要がないため、指先の被ばくがなくな
る上に、唾液による感染の危険がない。また、検出器は安定
に保持されるため、口腔内のズレによる失敗もなくなる。
このようにX線ビームアライメント装置は被
ばくの軽減、感染予防の観点から非常に有用
性は高い。
そのため、本装置を使用した場合は10点の加
算を行い、普及率を上げる必要がある。また、
装置の使用の有無を判断するために、検出器
ホルダーに鉛のマークを設置することで、画
3040
像上で使用の証拠が確認できるようになる。

鉛によるマーク