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持続可能な社会保障制度の構築(財政各論Ⅱ) (19 ページ)

公開元URL https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/20260428zaiseia.html
出典情報 財政制度等審議会 財政制度分科会(4/28)《財務省》
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医療政策のトリレンマ(医療制度改革の視点)
○ 限られた医療資源を前提とすれば、医療の質の確保(Quality)、患者アクセスの保障(Access)、医療提供のための負担の
抑制(Cost)の3つを同時に達成することは極めて困難と考えられる(いわゆる「医療政策のトリレンマ」)。
○ これまで、日本は医療の質の向上と良好な患者アクセスの確保に努めてきたと評価できる。しかし、高齢化や人口減少、医療の高
度化が進展する中、従来の枠組みを維持することには、医療に係る公費(税)及び保険料負担の抑制の観点から一定の制約が
あると認識すべき。
○ 今後も一定の質が確保された医療を国民に届けることができるよう、特にAccessとCostの面でのバランス調整を図ることが重要であ
り、効率的な医療提供体制の構築、保険給付範囲の在り方の見直し、負担の公平化に不断に取り組んでいく必要がある。
【トリレンマのイメージ】

医療の質
(Quality)
【ジレンマ】
➢人材の専門性
に見合う報酬
が要請される

イメージ①(Cost:○、Quality:○、Access:×)

✓ 専門人材の能力発揮
✓ 革新的医薬品や高度技術の普及
✓ アウトカム評価に基づく医療提供

➢画期的新薬や
高度技術は高
額となる傾向

医療提供の負担
(Cost)
✓ 低廉な患者自己負担

✓ 医療財政の持続性
(税・保険料負担の抑制)
【ジレンマ】
➢応分の負担がなければ、医療の
質は担保されない
➢過 度 な 負 担 抑 制 の た め に は 、
診療報酬のコントロールや医療
提供の効率化を追求する必要

• 医療の質が確保され、患者・国民負担も低いが、受診には厳しいアク
セス制限
【ジレンマ】
➢質 の 確 保 の た
めには人材を含
めた医療資源
の集約が必要

患者アクセス
(Access)
✓ 誰でもいつでも自由に受診が可能
✓ 全国各地での平等な医療提供
✓ 医薬品・医療技術への保険適用
【ジレンマ】
➢患者アクセスを優先すれば、医療機関の立地が
分散化し、医療の質の低下の恐れ。また、施設整
備・維持のコストも増加
➢迅速な保険適用では、医薬品や医療技術の費
用対効果が十分に勘案されない

イメージ②(Cost:○、Quality:×、Access:○)
• 低廉な患者・国民負担に加え、自由かつ容易に医療にかかることがで
きるが、医療の質は低い

イメージ➂(Cost:×、Quality:○、Access:○)
• 医療の質が確保されており、患者アクセスも良好だが、患者・国民の窓
口負担や税・保険料負担が大きく、医療財政の健全性は不安定

【日本の医療制度に関する現状認識】
◆ 医療機関へのフリーアクセス、国民皆保険(=保険制度への包摂性)、
医薬品や医療技術の迅速かつ幅広い保険適用等の特徴を踏まえれば、
日本は医療の質と患者アクセスの確保を特に重視してきたと考えられる。
◆ 質の高い医療への良好な患者アクセスを達成するには、本来、国民・患
者の相応の負担が必要と考えられるが、実際は年齢や所得に応じた患
者自己負担の設定により低廉な自己負担も実現。一方、公費(税)
や保険料負担の観点から、医療財政の持続性が課題となっている。 18