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提案書13(2402頁~2600頁) (62 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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④普及性の変化
※下記のように推定した根拠

再評価によって対象患者数や実施回数が変化するものではない。年間対象患者につては最新の報告である日本乳癌学会での全国乳がん患者登録調
査報告-確定版-第49号 2018年次より、乳頭乳輪温存乳房切除術と皮膚温存乳房切除術が全手術件数(90,683症例)の2,408症例(2.7%)、1,871
症例(2.1%)と報告されている。(NPO法人 エンパワリング ブレストキャンサー 2021年度『乳房再建に関するアンケート調査』結果報告書、
2021年)では乳癌経験者のうち54.8%が乳房再建手術が行われていると報告がある。

見直し前の症例数(人)

4,177

見直し後の症例数(人)

4,177

見直し前の回数(回)

2,288

見直し後の回数(回)

2,228

年間対象者数の
変化

年間実施回数の
変化等

⑤医療技術の成熟度
・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)

・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)

内視鏡手術は一般的になりつつあるものの、いまだ十分に普及しているとな言えない。また、手術技術の習得にはある程度のトレーニングを要す
る。

同時乳房再建を行うことで高い整容性をもたらす手術手技である。
施設の要件
よって、
(標榜科、手術件数、検査や手術の体 ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(乳房切除後)に関する施設基準(K476-4)
制等)
内視鏡手術の機器等の設備があること
内視鏡手術を行う実施医師は当該手術を複数件以上経験した乳腺外科の医師であることが望ましい。また、同時再建も行うため、責任医師:日本
人的配置の要件
(医師、看護師等の職種や人数、専門 形成外科学会認定の形成外科専門医または日本乳癌学会認定の乳腺専門医であること、JOPBSの主催・認定する講習会を受講していること、日本
乳房オンコプラスチックサージャリー学会(JOPBS)の正会員であること。責任医師を満たす形成外科医と乳腺外科医が連携して手術すること。
性や経験年数等)
内視鏡手術後には乳房再建術が予定されているため、乳癌および乳腺腫瘍術後の乳房再建を目的としたゲル充填人工乳房および皮膚拡張器に関す
その他
(遵守すべきガイドライン等その他の る使用要件基準(JOPBS)。実施施設の責任医師はJOPBSの教育研修委員会に対して、年度ごとに手術実施患者の背景、使用した組織拡張器の品
番、合併症の有無と内容、転帰などについて登録することが義務付けられている。
要件)

⑥安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度

内視鏡下手術による創部感染が直視下手術と比較して高いという報告はなく、乳輪温存乳房切除術においては乳頭壊死は直視下手術と同程度であ
る。そして、予後(局所再発率、遠隔再発率、全生存率)も従来の手術と比較して有意差を認めないとの報告あり。(※Ann Surg
Oncol;2021:28:7368-7380)

⑦倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)

問題なし

⑧点数等見直し
の場合
⑨関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(当該医療
技術を含む)

見直し前
見直し後
その根拠

適応拡大のため点数の見直しはありません

区分

特になし

区分をリストから選択

番号
技術名
具体的な内容

該当せず
不変(0)

プラスマイナス
⑩予想影響額

予想影響額(円)
その根拠
備考

⑪算定要件の見直し等によって、新たに使用される医薬
品、医療機器又は体外診断薬

特になし

⑫その他

なし

⑬当該申請団体以外の関係学会、代表的研究者等

日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会、日本形成外科学会

⑭参考文献1

⑭参考文献2

⑭参考文献3

⑭参考文献4

1)名称

Single-Axillary-Incision Endoscopic-Assisted Hybrid Technique for Nipple-Sparing Mastectomy: Technique, Preliminary Results,
and Patient-Reported Cosmetic Outcome from Preliminary 50 Procedures

2)著者

Hung-Wen Lai, Shih-Lung Lin,Shou-Tung Chen,Ka-Man Kuok, Shu-Ling Chen, Ya-Ling Lin, Dar-Ren Chen, Shou-Jen Kuo

3)雑誌名、年、月、号、ページ

Ann Surg Oncol (2018) 25:1340–1349

4)概要

鏡視下手術による乳頭乳輪温存乳房切除による安全性と患者満足度について報告。
・全50症例について報告:手術時間:210分(中央値)、出血74.5ml(中央値)
・満足度は全50症例中の38症例にアンケート調査が行われ、91.7%が手術後の自身の乳房に満足しており、手術後の着衣での自身の姿に97.2%が満
足、非着衣でも66.7%が満足、手術創の長さと部位においては94.4%の患者が満足との結果が報告されている。

1)名称

Oncologic Outcome of Endoscopic Assisted Breast Surgery Compared with Conventional Approach in Breast Cancer:
An Analysis of 3426 Primary Operable Breast Cancer Patients from Single Institute with and Without Propensity Score Matching

2)著者

Hung-Wen Lai, Shou-Tung Chen,Chiung-Ying Liao,Chi Wei Mok, Ying-Jen Lin, Shou-Jen Kuo

3)雑誌名、年、月、号、ページ

Ann Surg Oncol (2021) 28:7368–7380

4)概要

単施設での全3426症例について、鏡視下手術による乳頭乳輪温存乳房切除と従来の直視下手術における乳頭乳輪温存乳房切除との安全性の検討を
propensity scor matchingにて検討。局所再発率、遠隔再発率、全生存率での同等性を報告。

1)名称

Robotic Nipple-Sparing Mastectomy and Immediate Breast Reconstruction with Gel Implant: Technique, Preliminary Results and
Patient-Reported Cosmetic Outcome

2)著者

Hung-Wen Lai, Shou-Tung Chen, Shih-Lung Lin, Chih-Jung Chen, Ya-Ling Lin, Shu-Hsin Pai, Dar-Ren Chen, Shou-Jen Kuo

3)雑誌名、年、月、号、ページ

Ann Surg Oncol (2019) 26:42–52

4)概要

単施設の全23症例の報告。ロボット手術による乳頭乳輪温存乳房切除術及び乳房同時再建の検討で高い整容性、安全性について報告。

1)名称

乳癌診療ガイドライン 治療編 2015年版

2)著者

日本乳癌学会

3)雑誌名、年、月、号、ページ

乳癌診療ガイドライン 治療編、2015年、254ページ

4)概要

鏡視下手術は早期乳癌の局所療法として勧められるか
推奨グレード C1:鏡視下手術は、早期乳癌に対する局所療法の選択肢となり得る。

1)名称
⑭参考文献5

2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
4)概要

※⑬については、1.の「主たる申請団体」および「上記以外の申請団体」以外に、提案される医療技術に関する研究、会合、論文発表等を実施している学会等の関連団体や研
究者等の名称を記載すること。

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