よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


提案書13(2402頁~2600頁) (194 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

K939 画像等手術支援加算(既収載技術)

提案書番号:367201

1. ナビゲーションによるもの(2,000点)2. 実物大臓器立体モデルによるもの(2,000点)

腎(尿管)悪性腫瘍手術・腎部分切除術(K773, -2, -3, -4, -5,-6, K769, -2, -3)への適応拡大
技術の概要

現在当該疾患に対して行われている治療との比較

術前のCT画像から3D画像を編集し、さらに3Dプリンタで実
物大の立体モデルを作成する技術である。
術者は複雑な腎血管の走行と腫瘍の解剖学的情報を正確に把
握できる。難度の高い手術を成功へ導く技術である。

• 腎部分切除術の合併症率は全体で19%(尿漏5.5%、急性腎不全1.3%、
腎周囲膿瘍1.1%、後腹膜血腫0.8%など)と報告。
• 腎茎部腫瘍、埋没型腫瘍などでは部分切除術が困難。
→ 腎摘除術が選択されてしまう。
本技術によって
1. 正確な術前シミュレーションが可能となり、治療成功率の向上と合併
症率の低下が期待できる。
2. 部分切除術の適応が拡大し、腎機能の温存が図れる。
3. 患者への手術説明にも有用である。

対象疾患名
腎悪性腫瘍(良性腫瘍も含む)
腎部分切除の対象はT1a 腫瘍径<4cm (もしくはT1b <7cm)
平成27年の日本泌尿器科学会教育施設への調査結果から、本技
術が適応拡大となった場合、約1,200件/年の増加と推計する。

診療報酬上の取扱(対象術式の拡大)
K939 画像等手術支援加算
1. ナビゲーションによるもの(2,000点)
2. 実物大臓器立体モデルによるもの(2,000点)

3D技術を腎臓腫瘍の手術に応用するメリット:新たに積み上げられたエビデンス
1. 合併症の減少 術中の尿路開放が減少する(47% vs 10%)
2. 癌の根治制の向上 切除断端陰性率は同等以上
3. 部分切除術適応の拡大 部分切除を選択する症例が19%増加する
4. 腎機能の温存 計画通りに腎血管処理を行える 選択的に動脈を阻血しやすい(腎動脈本幹阻血率80% vs 24%)
腫瘍のみを核出しやすい (63% vs 37%)
*1の根拠:Porpiglia F, et al. Eur Urol. 2020, 78:229-238.
*2と4の根拠: Porpiglia F, et al. Eur Urol. 2018, 74:651–660. Porpiglia F, et al. Eur Urol. 2020, 78:229-238.
Nayyar R, et al. J Endourol. 2021, 35: 1405-1410 【参考文献3】
25952019, 14:723–732.
*3の根拠:Hyde ER, et al. Int J Comput Assist Radiol Surg.