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提案書13(2402頁~2600頁) (121 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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「画像等手術支援加算

術前脳血管CT加算、特殊脳MRI等によるもの」について

【技術の概要】

【既存の検査法との比較】

・診断のみならず、手術前のシミュレーションとして、脳動
静脈の血管や重要な神経繊維と病変部の位置関係を三次元的
に明瞭化し、それを元に行う安全な手術支援を評価する。
【対象疾患】
・脳腫瘍、脳血管障害など、本技術が有益と考えられる神経
系手術のうち、加算の対象となる件数は、令和3年社会医療
診療行為別調査によると、26,000件余りである。
【診療報酬上の取扱】

・「K939 画像等手術支援加算 4ナビゲーションを用いない脳
血管CT、特殊MRI等によるもの」として600点を要望する。
(心臓画像診断では「E200 注4 冠動脈CT撮影加算」600点、「
E202 注4 心臓MRI撮影加算」400点、「K939 画像等手術支援加
算 1ナビゲーションによるもの」2,000点の加算が既収載)

有効性:

• 脳血管CTは、脳動脈瘤手術では実際のアプローチと同一の
角度で画像を術者が再構成でき(図1)、脳動静脈奇形(
AVM)手術では流入血管、ナイダス、流出血管が識別され
(図2)、脳腫瘍手術では腫瘍周囲の動静脈が可視化され(
図3)、従来の血管撮影に比して病変との関係性が明らか
となり、安全で質の高い手術に大きく寄与している。
安全性:
• 脳血管CT検査は動脈造影カテーテル法に比して低侵襲で、
カテーテル法による脳梗塞合併症が0.2-0.5%であるのに対
し、脳血管CTでは脳梗塞合併症のリスクはゼロである。

脳動脈瘤
脳腫瘍

図3.脳腫瘍(紫)、動脈(赤)、静脈(青)
のシミュレーションと手術画像が一致

図1.脳動脈瘤手術シミュレーション

図2.AVMナイダス(緑)と流入血管
(赤)、流出血管(紫)のシミュレー
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ションと手術画像が一致