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提案書13(2402頁~2600頁) (199 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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提案書番号:367202

K939 画像等手術支援加算(既収載技術)

1. ナビゲーションによるもの(2,000点)2. 実物大臓器立体モデルによるもの(2,000点)

経皮的尿路結石除去術 PNL(K764)への適応拡大
技術の概要

現在当該疾患に対して行われている治療との比較

術前のCT画像から3D画像を編集し、さらに3Dプリンタで実
物大の立体モデルを作成する技術である。
術者は複雑な腎盂腎杯の形状と結石の解剖学的情報を正確に
把握できる。難度の高い手術を成功へ導く技術である。

• PNLの合併症率は全体で20%(発熱11%、出血8%、輸血
実施率7%、敗血症0.5%、他臓器損傷0.4%)
本技術によって正確な術前シミュレーションが可能となり
1. 治療成功率の向上と合併症率の低下が期待できる。
2. 腎機能保持に有用。
3. 患者への手術説明にも有用である。
(European Urology 2019, 76: 209-221)

対象疾患名
大きな腎結石(長径2cm 以上)
サンゴ状結石
令和元年の社会医療診療行為別調査の結果から、本技術が
適応拡大となった場合、約571件/年の増加と推計する。

診療報酬上の取扱(対象術式の拡大)
K939 画像等手術支援加算
1. ナビゲーションによるもの(2,000点)
2. 実物大臓器立体モデルによるもの(2,000点)

術後出血を来した症例

3D技術を腎結石の手術(PNL)に応用するメリット:新たに積み上げられたエビデンス
1. 治療成功率の向上と合併症率の低下
最適な位置にトラクト(内視鏡を挿入するルート)を作成することが容易となる
*1の根拠:Cui D, et al. Scientific Reports. 2022, 12(1):417.【参考文献3】
(要旨)PNLに際して3D画像解析および3Dプリンターで作製した立体モデルを用いて術前シミュレーションを
行った45症例と行わなかった45症例の手術成績を比較した。術前シミュレーションを行った群は有意に手術時
間が短く(103分vs126分)、結石除去率が高く(96%vs80%)、合併症率が低かった(7%vs22%)。手術難度の高い
複雑な腎結石に対するPNLに際して、3D画像および3Dモデルを用いた治療計画は有用であり、手術時間の短縮、
出血量の減少、治療成功率の向上、合併症率の低下させる効果がある。
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