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提案書13(2402頁~2600頁) (1 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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医療技術評価提案書(保険既収載技術用)
整理番号

355205

※事務処理用

提案される医療技術名
申請団体名

在宅振戦等刺激装置治療指導管理料
一般社団法人

日本定位・機能神経外科学会
29脳神経外科

主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科

12神経内科
関連する診療科(2つまで)
31麻酔科

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無



過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する

リストから選択

提案当時の医療技術名

有無をリストから選択

追加のエビデンスの有無
診療報酬区分
診療報酬番号

再評価区分(複数選択可)


110-2
1-A

算定要件の見直し(適応)

該当する場合、リストから○を選択

1-B

算定要件の見直し(施設基準)

該当する場合、リストから○を選択

1-C

算定要件の見直し(回数制限)

該当する場合、リストから○を選択

2-A

点数の見直し(増点)



2-B

点数の見直し(減点)

該当する場合、リストから○を選択



項目設定の見直し

該当する場合、リストから○を選択



保険収載の廃止

該当する場合、リストから○を選択



新規特定保険医療材料等に係る点数

該当する場合、リストから○を選択



その他(1~5のいずれも該当しない)

該当する場合、リストから○を選択

「6

提案される医療技術の概要(200字以内)

その他」を選んだ場合、右欄に記載

既存項目であるC110-2 在宅振戦等刺激装置治療指導管理料に関して、新規の進化したプログラマにより、精細な刺激条件の設定や患者指導に多
大な時間を要すようになったため、その難易度と臨床上の有用性を考慮し、より高い評価が妥当と考える。

文字数: 117

再評価が必要な理由

プログラマの内容が複雑に進化したため、従来に比べて最適な刺激条件を設定することが可能となった。そのため患者のコンディションの変化に
合わせた複数の刺激メニューを組む機会が格段に増え、刺激条件の変更・設定には多くの時間を要するようになった。加えて患者用プログラマを
用いた患者の刺激メニュー選択に関する患者・介護者への教育に、従来以上の時間を割くことが多くなった。しかしながら、患者ないしは介護者
が患者のコンディションの把握と患者コントローラを用いた刺激メニューの選択のスキルが向上すれば、患者の治療効果の向上に加えて通院負担
(通院回数など)の軽減にもつながる。そのため時間の消費を厭うことなく最適な刺激条件の設定と患者指導を行うべきであるとの観点から、増
点を要望する。

【評価項目】

①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)

②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項

C110-2 在宅振戦等刺激装置治療指導管理料は、振戦等除去のため植込型脳・脊髄刺激装置を植え込んだ後に、在宅において振戦等管理を行って
いる入院中の患者以外の患者に対して、在宅振戦等管理に関する指導管理を行った場合に算定している。以下の事由で、外来等での刺激条件の調
整に手間と時間がかかるようになり、増点に関する再評価を要望する。
プログラマの内容が高度化して、従来に比べて最適な刺激条件を設定することが可能となった反面、そのプラミングはより煩雑化したため多大な
時間を要するようになった。その理由として、疼痛に対する脊髄刺激では、刺激電極や刺激装置は年々複雑化し、従前には4極電極であったもの
が、現在では16極電極が2本接続され32極の仕様が可能となった。また刺激条件も電極毎に電流量を配分する電極配分機能や、体位(背臥位、腹
臥位、坐位、立位など)毎に異なる刺激条件を設定する機能、高周波数(1000Hz~)刺激機能などが使用可能となったが、刺激条件の設定は従来通
り患者毎の調整が必要である。パーキンソン病を中心とする運動障害に対する脳深部刺激も同様であり、従前では一つの刺激プログラムを継続的
に使用していたため、疾患の進行などに伴う症状の変化に対してその都度刺激条件を変更していた。近年の刺激装置は、異なる複数の電極に電流
量を配分する電極配分機能や、複数の刺激条件のプログラミングが可能となった。これにより、患者の症状に応じて、患者ないしは介護者が刺激
条件を患者プログラマを用いて変更することが可能となっている。また、患者の運動のオン・オフに関するバイオマーカーとなる脳の局所電場電
位のβ帯域を分析し、それに応じたダイナミックな調節を行うclose-loop DBS(AdaptiveStim™, Medtronic社 PERCEPT PC搭載機能)機能も使用
可能となっている。
刺激条件が多彩になることにより、患者毎の繊細な刺激条件設定が可能となったが、刺激条件設定に要する難易度が上昇したため設定にかかる時
間も著しく増加している。なお、これらのプログラミング全てにおいて医師用のプログラマを用いて行うとともに、一部は患者用プログラマを使
用するが、両プラグラマともに保険償還がなく医療提供者側の費用負担となっている。
上記に加えて、患者用プログラマを用いた患者のコンディションに対応する刺激メニュー選択に関して、患者・介護者の教育にも多大な時間を要
するようになった。しかしながら、適切な複数の刺激条件が設定されれば、患者の通院負担(通院回数など)の軽減につながる利点もある。

・(対象とする患者)振戦等除去のため植込型脳・脊髄刺激装置を植え込んだ後の患者
・(医療技術の内容)刺激部位、刺激強度、刺激周波数など種々の条件を患者の症状に合わせて調整することにより、患者の運動障害の改善ない
しは疼痛の緩和。
・(点数や算定の留意事項)振戦等除去のため植込型脳・脊髄刺激装置を植え込んだ後に、在宅において振戦等管理を行っている入院中の患者以
外の患者に対して、在宅振戦等管理に関する指導管理を行った場合に810点を算定する。

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