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提案書13(2402頁~2600頁) (128 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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⑭参考文献1

4)概要

頚部内頚動脈と前方循環系血管のタンデム病変よる急性期虚血性脳卒中に対する血栓回収療法と頚動脈ステント施行有無によるその安全性と効果
を連続 227 症例(男性67.8%、平均年齢 65.9歳)で後方視的に解析した。TICI 2b-3 の良好な再開通を 77.1%、頭蓋外の再開通を 86.8% 、90
日の mRS <2 の転帰良好は49.8%であった。安全性は担保され、転帰良好の有意な予測因子は若年者・発症時の低い NIHSS スコア、発症時の高
い ASPECTS スコア、良好な側副血行と頚動脈ステントによる再開通であった。

1)名称

Carotid Artery Stenting and Intracranial Thrombectomy for Tandem Cervical and Intracranial Artery Occlusions

2)著者

Byungjun Kim ら

3)雑誌名、年、月、号、ページ

Neurosurgery, 2020, 86, 213-220

4)概要

急性期虚血性脳卒中を呈した頭蓋内主幹動脈閉塞症と頚動脈閉塞症合併 75 例に対する一期的頚動脈ステント治療の有無による臨床転帰を比較し
た:頚動脈ステント治療施行群(56例)、頚動脈ステント治療未施行群(19例)。再開通率:94.6% vs. 63.2% 、転帰良好率:64.3% vs. 26.3%
であり、有意に頚動脈ステント治療施行群の方が良好であった。また死亡率:7.1% vs. 21.6% と頚動脈ステント治療施行群の方が低く、頭蓋内
出血・血栓塞栓性合併症の発生率で両群間に有意差は無かった。急性期虚血性脳卒中における頭蓋内主幹動脈閉塞症と頚動脈閉塞症の合併例には
一期的に頚動脈ステント治療を行った方が良い。

1)名称

Impact of Emergent Cervical Carotid Stenting in Tandem Occlusion Strokes Treated by Thrombectomy: A Review of the TITAN
Collaboration

2)著者

François Zhu ら

3)雑誌名、年、月、号、ページ

Frontiers in Neurology, 2019, 10, 1-6

4)概要

頭蓋内主幹動脈閉塞と頚部内頚動脈閉塞からなるタンデム病変に対する他施設共同登録研究(TITAN 研究)の結果である。血栓溶解剤静注療法お
よび緊急頚動脈ステント治療の組合せは良好な血流再開と関係しており、緊急頚動脈ステント治療を行うことが予後不良例を増加させるともな
かった。血栓溶解剤静注療法・緊急頚動脈ステント治療・頭蓋内血栓回収療法を一期的に行った群は、そうでない群と比較して90日後の臨床予後
が良好であった。頭蓋内主幹動脈閉塞と頚部内頚動脈閉塞からなるタンデム病変に対する血栓回収療法と一期的に行う頚動脈ステント治療は有効
である。

1)名称

Emergent Management of Tandem Lesions in Acute Ischemic Stroke Analysis of the STRATIS Registry

2)著者

Ashutosh P. Jadhav ら

3)雑誌名、年、月、号、ページ

Stroke, 2019, 50, 428-433

4)概要

STARATIS 登録は55施設が参加し頭蓋内主幹動脈閉塞と頭蓋内動脈閉塞を合併した 147 例が解析対象となった。ステントリトリーバーによる頭蓋
内血栓回収療法単独治療群(80 例)と頭蓋内血栓回収療法に加えて頚動脈ステント治療併用群(67例)を比較した結果、転帰良好例(mRS 0-2)
は、頭蓋内血栓回収療法単独治療群は 42.2% に対して頚動脈ステント治療併用群は 68.5% であった。また両群間で致死率や症候性頭蓋内出血の
合併症発生率に差は無かった。結果として頭蓋内主幹動脈閉塞と頭蓋内動脈閉塞を合併した症例に対して頭蓋内血栓回収療法に加え頚動脈ステン
ト治療を一期的に行うことは理想的な治療法と考えられる。

1)名称

Carotid Stenting With Antithrombotic Agents and Intracranial Thrombectomy Leads to the Highest Recanalization Rate in Patients
With Acute Stroke With Tandem Lesions

2)著者

Panagiotis Papanagiotou ら

3)雑誌名、年、月、号、ページ

JACC: Cardiovascular Interventions,2018, 11, 1290-1299

4)概要

頭蓋内主幹動脈閉塞と頚動脈閉塞を合併したタンデム病変482例を対象とした国際他施設共同研究で、症例を「頭蓋内血栓回収療法+頚動脈ステ
ント治療+血栓溶解剤静注療法」「頭蓋内血栓回収療法+頚動脈ステント治療」「頭蓋内血栓回収療法+バルーンを用いた経皮的血管形成術」
「頭蓋内血栓回収療法」の4群に分けて比較した。頭蓋内血栓回収療法・頚動脈ステント治療・血栓溶解剤静注療法を併用した群は、頭蓋内血栓
回収療法・頚動脈ステント治療併用群、頭蓋内血栓回収療法・バルーンを用いた経皮的血管形成術併用群、頭蓋内血栓回収療法単独群よりも有効
な血行再開通率が有意に高かった。症候性頭蓋内出血と90日後の死亡率についてはどの群も差を認めなかった。結論として頭蓋内血栓回収療法・
頚動脈ステント治療・血栓溶解剤静注療法の併用は極めて有用な治療法である。

⑭参考文献2

⑭参考文献3

⑭参考文献4

⑭参考文献5

※⑬については、1.の「主たる申請団体」および「上記以外の申請団体」以外に、提案される医療技術に関する研究、会合、論文発表等を実施している学会等の関連団体や研
究者等の名称を記載すること。

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