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提案書13(2402頁~2600頁) (162 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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⑦医療技術の成熟度
・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)

・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)

日本性機能学会/日本泌尿器科学会のEDガイドライン第3版(2018年発行)(文献5)では、血管性勃起障害の診断法としての
ゴールデンスタンダードと位置づけられている。泌尿器科専門医がおこなう(泌尿器科専門医であればオフィスクリニックレ
ベルでも可能な検査法である)。ED診療ガイドライン第3版(p31-32,2018年1月15日発行)

施設の要件
(標榜科、手術件数、検査や手術の体制 泌尿器科
等)
人的配置の要件
(医師、看護師等の職種や人数、専門性 医師1名(泌尿器科専門医であることが望ましい)、看護師1名
や経験年数等)
その他
持続勃起症(4時間以上の勃起持続)が発生した場合に自施設で対応できる施設の体制または他の専門施設にすぐに紹介でき
(遵守すべきガイドライン等その他の要 る体制が必要
件)

⑧安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度

疼痛、血腫、持続勃起症(4時間以上)、動悸・ほてり、勃起の遷延、陰茎海綿体の線維化など
日本性機能学会の会員施設での1,536名の調査では、鎮痛剤を使用しない程度の疼痛が5.0%認められたが、鎮痛剤を必要とす
る疼痛は0.52%、持続勃起症は0.59%、動悸・ほてりは0.07%、勃起の遷延0.13%ときわめて稀であった。陰茎海綿体の線維
化は0%。(日本性機能学会雑誌 18:277-282,2003)。

⑨倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)

問題なし


妥当と思われる診療報酬の区分
点数(1点10円)

⑩希望する診療
報酬上の取扱い
その根拠

関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(③対象疾
患に対して現在
行われている医
療技術を含む)

予想影響額

850
(ここから)外保連試案データ--------------------------外保連試案費用(人件費+償還できない材料等)48,970円
外保連試案2022掲載ページ:368
外保連試案ID(連番):E62(1-3085)
技術度: C
医師(術者含む):1
看護師:1
その他:0 所要時間(分):45分
------------------------------------------------------------------(ここまで)
先発品プロスタンディン20の薬価649円(後発品が4剤流通しており薬価は309円)、注射手技料(皮下および筋肉注射)200
円,、診断料 8,000円(医師1名看護師1名の1時間注射後観察時の人件費+医師の専門的技術・判断の評価)。薬剤で後発品を
使用すれば100円未満を切り捨てて8,500円となる。

区分
番号
技術名

特になし
特になし

その他(右欄に記載する。)

具体的な内容

特になし

プラスマイナス
予想影響額(円)

41987000円

特になし

減(-)

その根拠

平成27年度の男性不妊症に関する全国調査では勃起障害は男性不妊の原因の6.1%、令和4年1年間の婚姻数519,823組の15%が
不妊症で、さらに不妊症の48%は男性不妊因子であるため勃起障害による男性不妊数は519,823×0.15×0.48×0.061=2,283
名と推定。一方これらの不妊症例に計画的な指導を行う場合3か月に1回、【一般不妊治療管理料】(250点)、さらに人工授
精を行った場合は【人工授精】(1,820点)が算定され年に3回指導し3回人工授精すると計6,210点(62,100円)を要する。
2,283名の患者の半数がこの診察や治療を受けると62,100×2,283×0.5=70,887,150円の費用を要する。PGE1テストにより的
確に診断し効果的なED治療を施行すればこの医療費が削減可能。年間のPGE1テストの費用は8,500円×3,400人=28,900,000円
であり、
70,887,150-28,900,000円=41,987,000円(千円未満切り捨て)が医療経済上マイナス(削減)となる(※)

備考

特になし

⑪提案される医療技術において使用される医薬品、医療機
プロスタンディン注射用20μg(アルプロスタジル アルファデクス、丸石製薬株式会社)など5薬剤
器又は体外診断薬
(主なものを記載する)
⑫提案される医療技術の海外における公的医療保険(医療
保障)への収載状況
※ 該当する場合、国名、制度名、保険適用上の特徴
(例:年齢制限)等

2)調べたが収載を確認できない

特になし

⑬提案される医療技術の先進医療としての取扱い

d. 届出はしていない

⑭その他

特になし

⑮当該申請団体以外の関係学会、代表的研究者等

日本性機能学会

⑯参考文献1

1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
4)概要

プロスタグランジンE1陰茎海綿体注射テストにドップラー検査を併用することでは経口ED治療薬無効例や心血管リスク患者の
正確な評価が可能である(文献のメタアナリシス)(※)

1)名称

⑯参考文献3

、佐々木春明(理事長)

Intracavernosal Injection for the Diagnosis, Evaluation, and Treatment of Erectile Dysfunction: A Review.
Belew D他
Sex Med Rev 、 2015年.3:11–23 ,
器質的勃起不全の内、最も頻度が高い血管性勃起不全のスクリーニングテストとして世界的にゴールドスンダードな検査法で
ある。これについてのシステマティックレビューとして最新の文献である。
The penile duplex ultrasound: How and when to perform it?
Aversa A他
Andrology 、2021年、9:1457-1466

1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
4)概要

⑯参考文献2

1)を選択した場合は、下の欄に詳細を記載。

2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
4)概要

Frequency and anatomic distribution of arterial obstructions in patients with vasculogenic erectile dysfunction
not responding to intracavernous prostaglandin
Mohan
V.他
Vasa 2021年、50:306-311
239名の勃起障害患者にプロスタグランジンE1陰茎海綿体注射テストを施行し54名(22.6%)でグレード0〜3の不完全反応。
これらの患者でCTアンギを施行したところ内陰部動脈や陰茎動脈に高率に狭窄を認め、経皮的血管形成術が施行された
(※)

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