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提案書13(2402頁~2600頁) (109 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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「医療技術名」 脳硬膜血管結紮術 について
【技術の概要】該当手技は硬膜動静脈瘻(dAVF)が対象疾患となる。この疾患は脳の外側の硬膜の静脈系に
動脈血が流入し静脈の血流・圧力が上昇する。脳内の静脈に逆流する場合は頭蓋内出血となり生命の危機となる。
開頭手術により脳内へ逆流する静脈を結紮・クリップをかける方法でないと完治しない症例が存在する。
【対象疾患】上記dAVFが対象疾患である。根治的には図の矢印の部分で結紮・クリップを行う。
血管内治療では再発率が高いため開頭する必要がある。
年間の手術数は約100例(脳卒中外科学会アンケートによる)

動静脈瘻(Dural Arterio-venous fistula: dAVF)結紮術
【有効性】出血による死亡率は年間10%
開頭術による根治性は95-100%
脳卒中治療ガイドライン2021年では
特定の部位では特に外科治療を推奨している。

脳血管撮影ー頭部側面

3次元CT-頭部上方からみた図

根治的には矢印の部分で結紮・クリップを行う。
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血管内治療では再発率が高いため開頭する必要がある。

【診療報酬上での取り扱い】
現在のところ該当する術式が存在しない。
外保連試案の中に“脳硬膜血管結紮術”が存在す
るが、K173脳・脳膜脱手術と全く別な手術名と
なっている。
そのため今回、診療報酬上のあらたな術式とし
て脳硬膜血管結紮術の新設を要望します。