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提案書13(2402頁~2600頁) (170 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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医療技術評価提案書(保険既収載技術用)
整理番号

366201

※事務処理用

提案される医療技術名
申請団体名

経尿道的レーザー前立腺切除・蒸散術 (ツリウムレーザーを用いるもの)
日本泌尿器科学会
24泌尿器科

主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科

00なし
関連する診療科(2つまで)
00なし

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無

「実績あり」の
場合、右欄も記
載する



過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
提案当時の医療技術名
追加のエビデンスの有無
診療報酬区分



診療報酬番号

K841-2 2

再評価区分(複数選択可)

1-A

算定要件の見直し(適応)

該当する場合、リストから○を選択

1-B

算定要件の見直し(施設基準)

該当する場合、リストから○を選択

1-C

算定要件の見直し(回数制限)

該当する場合、リストから○を選択

2-A

点数の見直し(増点)



2-B

点数の見直し(減点)

該当する場合、リストから○を選択



項目設定の見直し

該当する場合、リストから○を選択



保険収載の廃止

該当する場合、リストから○を選択



新規特定保険医療材料等に係る点数

該当する場合、リストから○を選択



その他(1~5のいずれも該当しない)

該当する場合、リストから○を選択

「6

その他」を選んだ場合、右欄に記載

提案される医療技術の概要(200字以内)
文字数: 129

再評価が必要な理由

前立腺肥大症に対するツリウムレーザーを用いた経尿道的前立腺蒸散術は、内視鏡に前立腺蒸散用のツリウムレーザープローブを装着し、生理食
塩水の電解質溶液を潅流液として用い、前立腺腺腫を経尿道的に蒸散することで、前立腺肥大症による尿道の圧迫を改善させる治療である。

前立腺肥大症に対するツリウムレーザーを用いた経尿道的前立腺蒸散術は、安定したレーザー深達長による安全性の高い蒸散術として世界的に広
く実施され、有効性(文献①)がKTPレーザーおよび経尿道的前立腺切除術(TUR-P)と同等で、合併症出現率(文献②)がKTPレーザーと同等であるこ
とが報告された。ヨーロッパ泌尿器科学会の作成した前立腺肥大症ガイドラインでは、当該術式は、“TUR-Pと比較して、高い安全性と止血能、
短いカテーテル留置期間と入院期間、さらにはTUR-Pと同等の長期有効性が認められる”ことから、前立腺肥大症に対する治療として、エビデン
スレベル1aと高い評価を受けている(文献③)。国内外(文献④⑤)で当該技術とTUR-Pの無作為化比較試験では、TUR-Pと同等の有効性と、優れた低
侵襲性が示された。当該技術は、2022年度診療報酬改定で保険収載となり、国内での普及が進むとともに、さらにはレーザー出力を増加(120Wか
ら200W)させた機器が普及したことにより、従来よりも大きな前立腺肥大症に対して、TUR-Pよりも安全な手術が可能となった。我々は、国内16施
設を対象とした実態調査を行った結果、対象となる前立腺肥大症のサイズ増大に伴い、前回要望時よりも手術時間、手術室占有時間が増加してい
ることが明らかとなった。この点を考慮し、保険点数の再評価を要望するに至った。

【評価項目】

①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)

②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項

(ここから)外保連試案データ--------------------------外保連試案費用(人件費+償還できない材料等):419,190円 (手術試案9.4版)
外保連試案2022掲載ページ:p.244-245
外保連試案ID(連番):S92-0299610
技術度:D 医師(術者含む):2 看護師:2 その他:0 所要時間(分):150
------------------------------------------------------------------(ここまで)
2022年7月から11月に実施した国内での当該手術に関する実態調査に基づいて、当該手術を評価したところ、ツリウムレーザーの出力エネルギー
の増加に伴い、手術対象となる前立腺肥大症のサイズが増大し、それに伴い、手術時間が当初よりも長くなっている。一方、手術時間は延長して
いるものの、従来の経尿道的前立腺手術と比較して、安全な手術が可能であることから、今後、当該術式への移行が見込まれる。当該術式は、外
保連試案2024に基づいて算定すると、診療報酬額は419,190円になる(手術試案9.4版, 試案ID:S92-0299610)が、経尿道的レーザー前立腺切除・蒸
散術(ホルミウムレーザー又は倍周波数レーザーを用いるもの)(K841-2 1)は外保連試案2024での費用計419,190円に対して診療報酬は20,470点
であり一概に費用と診療報酬は一致していないことから、術者医師人件費0.5時間分の4,500点を加点した22,690点を希望するに至った。

・対象とする患者: 前立腺肥大症と診断された患者, ・医療技術の内容: 内視鏡に前立腺蒸散用のツリウムレーザープローブを装着し、生理食塩
水の電解質溶液を潅流液として用い、前立腺腺腫を経尿道的に蒸散することで、前立腺肥大症による尿道の圧迫を改善させる治療である, ・点数
や算定の留意事項: 本術式は、2022年度診療報酬改定において保険収載されたが、その後、レーザー出力を増加(120Wから200W)させた機器が普及
したことで、従来よりも大きな前立腺肥大症に対しても安全に手術が可能となった。このため、実態調査の結果では、前回要望時よりも手術時
間、手術室占有時間が増加しており、現在の診療報酬額は実態と乖離した状況になっている。


診療報酬区分(再掲)
診療報酬番号(再掲)

K841-2 2

医療技術名

経尿道的レーザー前立腺切除・蒸散術 (ツリウムレーザーを用いるもの)

2571