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提案書13(2402頁~2600頁) (111 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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年間対象者数の
変化

年間実施回数の
変化等

見直し前の症例数(人)

8,500人

見直し後の症例数(人)

8,500人

見直し前の回数(回)

8,500人

見直し後の回数(回)

8,500人

⑤医療技術の成熟度
・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)

・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)

日本脳神経外科学会において、画像等手術支援加算 1ナビゲーションによるもの、は脳腫瘍などに対する標準的な術中画像等手術支援方法と位置
づけられている。水頭症に対する本術式(シャント手術、シャント再建術)自体の難易度は高くはないが、例えば脳室狭小化や、正常解剖を呈し
ていない脳室に対する本術式の手術難易度は高く、術中合併症として脳損傷および脳神経機能障害、また術後早期のシャント不全のリスクが指摘
されている。

施設の要件
脳神経外科を標榜している施設
(標榜科、手術件数、検査や手術の体 脳神経科手術中、ナビゲーションシステム使用時の問題発生時に対応可能な体制がとれること。
制等)
人的配置の要件
主たる手術実施医師は当該技術を5件以上経験した脳神経外科医であり、臨床工学技士と協力して手術室においてナビゲーションシステムを扱う
(医師、看護師等の職種や人数、専門 ことが望ましい。
性や経験年数等)
その他
(遵守すべきガイドライン等その他の なし
要件)

⑥安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度

すでに一般に行われているナビゲーションシステムにおける合併症は文献的に渉猟しえない。術中にナビゲーションシステムが上手く作動しない
可能性は想定されるが、その頻度は限りなく低い。

⑦倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)

本技術の安全性および有効性は確立しており、倫理的な問題は皆無である。

⑧点数等見直し
の場合

見直し前
見直し後
その根拠

K174 2シャント手術(24,310点)、K174 3シャント再建術(イ 15,850点 ロ 6,600点 ハ 19,150点)
各々に対し、K939画像等手術支援加算 1ナビゲーションによるもの 2,000点が加算される。
上記既存手術に対してナビゲーションシステムを使用するため、純粋にナビゲーション分が加算される。

区分
⑨関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(当該医療
技術を含む)



番号
技術名

H001
脳血管疾患等リハビリテーション料

具体的な内容

手術後に予期せず急性発症した中枢神経疾患、脳血管疾患、また不適切なシャント留置による神経症状を予防・軽減することにより、脳血管疾患
等リハビリテーションの必要度が軽減する。
減(-)

プラスマイナス

⑩予想影響額

予想影響額(円)

8,500万円

その根拠

ナビゲーションによるもの、2,000点が加算された場合、年間の対象症例8,500例では2,000点×8,500例=17,000,000点(1億7,000万円)の医療費
増額となる。本技術を実施しなかった場合の麻痺等発生率は1%(85例)と予想され、麻痺患者の入院治療に約3ヶ月、退院後の外来通院でのリハ
ビリテーションに約9ヶ月要したとすると前者、後者にそれぞれ約150万円、年間にすると300万円の医療費が発生するので、85例×300万=2億
5,500万円の支出となる。相殺すると2億5,500万円-1億7,000万円=8,500万円の減となる。

備考
⑪算定要件の見直し等によって、新たに使用される医薬
品、医療機器又は体外診断薬

あり(別紙に記載)

⑫その他

特になし

⑬当該申請団体以外の関係学会、代表的研究者等

⑭参考文献1

特になし

1)名称

Electromagnetic-guided neuronavigation for safe placement of intraventricular catheters in pediatric neurosurgery

2)著者

Hermann EJ, Capelle HH, Tschan CA, Krauss JK.

3)雑誌名、年、月、号、ページ

J Neurosurg Pediatr. 2012 Oct;10(4):327-333

4)概要

複雑な脳室構造や狭小化脳室の小児水頭症患者26例29手技において、磁場式ナビゲーションを用いたシャント手術を施行し、全例最適な位置への
シャント留置ができ、術中合併症も認めず、安全な手術が可能であった。

1)名称

Compared with conventional procedures, an intraoperative navigation system for ventriculoperitoneal shunting via the occipital
horn improves outcomes in patients with hydrocephalus

2)著者

Peng A, Yang M, Zhao H, Wu Y, Zhao Y, Zhou L

3)雑誌名、年、月、号、ページ

Br J Neurosurg. 2021 Jun;35(3):292-300

4)概要

シャント手術における40例のナビゲーション使用例と31例の非使用例の成績を比較し、使用例は非使用例よりも、最適な部位へのシャントチュー
ブ留置の精度、カテーテルの閉塞率および不閉塞期間、症状の改善、合併症の頻度において有意に良好な成績が得られた。

1)名称

Effect of electromagnetic-navigated shunt placement on failure rates: a prospective multicenter study

2)著者

Hayhurst C, Beems T, Jenkinson MD, Byrne P, Clark S, Kandasamy J, Goodden J, Nandoe Tewarie RD, Mallucci CL.

3)雑誌名、年、月、号、ページ

J Neurosurg. 2010 Dec;113(6):1273-1278.

4)概要

シャント手術における34例のナビゲーション使用例と41例の非使用例を比較し、使用例は非使用例よりも不適切な部位へのシャント留置を減少さ
せ、さらに早期シャント不全の率を有意に減少させた。

1)名称

Comparison of electromagnetic neuronavigation system and free-hand method for ventricular catheter placement in internal shunt

2)著者

Gilard V, Magne N, Gerardin E, Curey S, Pelletier V, Hannequin P, Derrey S.

3)雑誌名、年、月、号、ページ

Clin Neurol Neurosurg. 2017 Jul;158:93-97.

4)概要

シャント手術における10例のナビゲーション使用例と10例のフリーハンドでの非使用例を比較し、ナビゲーション使用例は非使用例よりも、最適
な部位へのシャントチューブ留置の精度を有意に改善させた。

1)名称

Pediatric hydrocephalus: systematic literature review and evidence-based guidelines. Part 3: Endoscopic computer-assisted
electromagnetic navigation and ultrasonography as technical adjuvants for shunt placement

2)著者

Flannery AM, Duhaime AC, Tamber MS, Kemp J; Pediatric Hydrocephalus Systematic Review and Evidence-Based Guidelines Task Force.

3)雑誌名、年、月、号、ページ

J Neurosurg Pediatr. 2014 Nov;14 Suppl 1:24-9

4)概要

北米の小児水頭症に対するガイドラインにおいて、磁場式ナビゲーションの使用については、脳室カテーテルの留置の際に,磁場式ナビゲーショ
ンの使用を考慮してもよい《レベル 3》との記載がある。

⑭参考文献2

⑭参考文献3

⑭参考文献4

⑭参考文献5

※⑬については、1.の「主たる申請団体」および「上記以外の申請団体」以外に、提案される医療技術に関する研究、会合、論文発表等を実施している学会等の関連団体
や研究者等の名称を記載すること。

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