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提案書13(2402頁~2600頁) (110 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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医療技術評価提案書(保険既収載技術用)
整理番号

363201

※事務処理用

提案される医療技術名
申請団体名

水頭症手術におけるナビゲーション加算
一般社団法人日本脳神経外科学会
29脳神経外科

主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科

00なし
関連する診療科(2つまで)
00なし

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無



過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する

リストから選択

提案当時の医療技術名



追加のエビデンスの有無
診療報酬区分
診療報酬番号

再評価区分(複数選択可)


K939 画像等手術支援加算 1
1-A

算定要件の見直し(適応)

1-B

算定要件の見直し(施設基準)

該当する場合、リストから○を選択

1-C

算定要件の見直し(回数制限)

該当する場合、リストから○を選択

2-A

点数の見直し(増点)

該当する場合、リストから○を選択

2-B

点数の見直し(減点)

該当する場合、リストから○を選択



項目設定の見直し

該当する場合、リストから○を選択



保険収載の廃止

該当する場合、リストから○を選択



新規特定保険医療材料等に係る点数

該当する場合、リストから○を選択



その他(1~5のいずれも該当しない)

該当する場合、リストから○を選択

「6

提案される医療技術の概要(200字以内)



その他」を選んだ場合、右欄に記載

K174「水頭症手術」における既存の「K939画像等手術支援加算 1ナビゲーションによるもの」は「K174 1脳室穿破術(神経内視鏡手術によるも
の)」のみとなっており、神経内視鏡を用いないシャント関連手術[K174 2、3]は現行では請求ができない。シャント関連手術ではナビゲーショ
ンを用いて正確にシャントチューブを留置すべき症例が存在し、その難易度や臨床上の有用性を考慮し、既存項目の適応とする。

文字数: 200

再評価が必要な理由

水頭症手術はK174 1脳室穿破術(神経内視鏡手術によるもの)、K174 2シャント手術、K174 3シャント再建術の3項目があるが、手術時における
「K939画像等手術支援加算 1ナビゲーションによるもの」の適応は「K174 1脳室穿破術(神経内視鏡手術によるもの)」のみであり、K174 2シャ
ント手術、K174 3シャント再建術では請求ができない仕様である。同術式において、脳室への穿刺は鼻根部や外耳孔等の体表の部位を指標に盲目
的に行うことが一般的であるが、例えば脳室サイズが狭小化している場合(スリット脳室症候群など)は正確な穿刺やシャントチューブ留置を行
うことが困難であり、また複雑で特殊な脳室の形状の場合は通常の指標を用いて盲目的な穿刺を行うことは困難であるなど、脳室への正確なシャ
ントチューブ留置はナビゲーション下で穿刺位置、方向、深さを確認しながらの手術が必須となる。不正確で精度の低い盲目的な穿刺は複数回穿
刺等による脳実質損傷のリスクが高く、また不適切な場所へのシャントチューブ留置は脳実質への迷入をきたしやすい上に、術後早期のシャント
不全をきたしやすいことが報告されている。同術式[K174 2シャント手術、K174 3シャント再建術]における安全性の担保、周術期合併症の予防の
ためにもナビゲーションの使用は必要不可欠でありかつ有用性も非常に高いと考える。

【評価項目】

①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)

②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項

シャント手術、シャント再建術において、例えば脳室サイズが狭小化している場合(スリット脳室症候群など)は正確な穿刺やチューブ留置を行
うことが困難であり、また特殊な脳室の形状の場合は通常の指標を用いて盲目的穿刺を行うことは困難であるなど、シャントチューブ留置はナビ
ゲーション下で穿刺位置、方向、深さを確認しながらの手術が必須となる。また盲目的な異なる場所への穿刺、チューブ留置は脳損傷による合併
症や術後早期のシャント不全をきたしやすいため、同術式における安全性の担保、周術期合併症の予防のためにもナビゲーションの使用は非常に
有用であり、かつ必要不可欠と考える。

申請技術であるK939画像等手術支援加算 1ナビゲーションによるものは、手術前又は手術中に得た画像を3次元に構築し、手術の過程において、3
次元画像と術野の位置関係をリアルタイムにコンピューター上で処理することで、手術を補助する目的で用いることをいう。対象は水頭症患者で
あるが、K174 2シャント手術、K174 3シャント再建術においては安全性の担保、合併症の予防に必要不可欠な技術にもかかわらず、加算ができな
い仕様となっている。


診療報酬区分(再掲)
診療報酬番号(再掲)

K939 画像等手術支援加算 1ナビゲーションによるもの

医療技術名

画像等手術支援加算
脳神経外科の精度の高い手術において、ナビゲーションシステムを使用することの有効性と安全性はすでに確立しており、[K939画像等手術支援
治癒率、死亡率やQOLの改善等の長期予 加算 1ナビゲーションによるもの]として評価されている。水頭症手術のシャント手術に対してもその有効性、安全性によるQOLの改善が見込まれ
後等のアウトカム
る。

③再評価の根
拠・有効性
ガイドライン等での位置づけ

④普及性の変化
※下記のように推定した根拠

現時点で水頭症手術におけるナビゲーション使用のガイドラインは存在しないが、その重
ガイドライン等での記載なし(右欄にガイドライン等 要性から今後作成の際には収載される見込みは十分にあると考えられる。[2014年の北米の
の改訂の見込み等を記載する。)
小児水頭症に対するガイドラインには、脳室カテーテルの留置の際に、磁場式ナビゲー
ションの使用を考慮してもよい《レベル 3》との記載がある。]
再評価によって対象患者数や実施回数が変化するものではない。年間対象患者についてはJapan Neurosurgical Database(JND)2018-2019による。
対象となるK174 2シャント手術、K174 3シャント再建術に該当する症例の総数は2018年が8,142例、2019年が8,760例であり、これらを元に年間対
象者数は8,500例として算定した。

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