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医療事故情報収集等事業 第85回報告書 (84 ページ)

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出典情報 医療事故情報収集等事業 第85回報告書(6/30)《日本医療機能評価機構》
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事業の現況

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なお、開催地が中華人民共和国であったことから、2023年2月に北京協和医学院(清華大学医
学部)から、中華人民共和国の病院で働く将来のリーダーを対象とした教育のコースである
“Kungpeng project”を開設するにあたり講義の依頼があり、本事業や薬局ヒヤリ・ハット事例収
集・分析事業などに関する講義動画を提供した(第75回報告書106-107頁)ことも説明した。
(5)Saudi Patient Safety Center Webinar
サウジアラビア王国のサウジ患者安全センター(SPSC)は、2019年3月にサウジアラビア王国
保健省とともに第4回閣僚級世界患者安全サミットを開催したり(第62回報告書97-98頁)、その
後、先述した通り2020年にG20の議長国を務めたことを契機としてG20 Global Patient Safety
Leaders Group(GPSLG)を創設し、その運営の中心を担ったりするなど、サウジアラビア王国や
中東地域、そして世界的に患者安全の知識の普及や啓発などに取り組んでいる。
2025年6月2日に、サウジアラビア王国のサウジ患者安全センターが主催したウェビナーに招待
を受け、我が国の報告と学習システムについて説明した。ウェビナーの中で、SPSCより、参加登
録は上限の1,000名に達したとの説明があった。講演内容は次の通りである。
○本財団が運営する事業の説明。
○2002年に作成された医療安全推進総合対策の内容、特に、施設レベル、国レベルで報告と学習
の仕組みの創設が提言されたこと。
○施設レベルのインシデント報告・学習の仕組みの例。
○本事業や薬局・歯科診療所を対象としたヒヤリ・ハット事例の報告・学習の仕組みとその実績や
現況。
○本事業のデータベースを通じて提供されている医療事故情報やヒヤリ・ハット事例のテキスト
データは、薬物療法に関する事例から構造化されたデータを自動的に作成するAIモデルの開発に
用いられていること。
○本事業について、英国HSSIBのホームページにブログの掲載を依頼されたり、米国カリフォルニ
ア大学デービス校が運営するPodcastのインタビューを受けたり、WHO Global Patient Safety
Report 2024の中でタイ王国の国レベルの患者安全インシデント報告制度創設の経験として、
2016年にWHOが開催した会議で本事業を説明した講演に啓発を受けて創設に至ったことが紹介
されているなど、外国からも関心が寄せられていること。
(6)Australian Patient Safety Work, Stephanie Newell氏来訪
2025年6月4日に、WHOのイニシアチブであるPatients for Patient Safety(第79回報告書87-90
頁)の創設メンバーであり、オーストラリア連邦の患者団体であるAustralian Patient Safety Work
の発起人であるStephanie Newell氏が来日し、面会の依頼があり対応した。本事業の成果と現況、
また本財団が運営する各種事業、特に産科医療補償制度の原因分析委員会や再発防止委員会におけ
る患者の役割、そして我が国の医療機関が実践している医療安全対策について、特に特定機能病院
の外部監査委員会における患者参加の現状について懇談した。オーストラリア連邦では、医療事故
調査に患者が参加することが進められていることについて、同氏より説明を受けた。

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医療事故情報収集等事業

第 85 回 報 告 書