よむ、つかう、まなぶ。
医療事故情報収集等事業 第85回報告書 (37 ページ)
出典
| 公開元URL | |
| 出典情報 | 医療事故情報収集等事業 第85回報告書(6/30)《日本医療機能評価機構》 |
ページ画像
ダウンロードした画像を利用する際は「出典情報」を明記してください。
低解像度画像をダウンロード
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
2
【1】注射薬の投与間隔間違いに関連した事例
■
分析テーマ
4)薬剤師が関わった状況
入院の事例では、処方監査や持参薬鑑別などに薬剤師が関わったが、投与間隔間違いに至った事
例が報告されていた。薬剤師が関わった状況が記載されていた事例について、内容を整理して示
す。
図表Ⅲ-1-12
薬剤師が関わった状況
薬剤名
薬剤師が関わった状況
・薬剤師は入院時に注射薬を含めた持参薬を確認するが、今回は緊急入院で、後
日持参薬を確認した際、イベニティ注の投与歴の確認が漏れた。
イベニティ皮下注
105mgシリンジ
・イベニティ注の処方監査をした薬剤師は、投与間隔に注意する薬剤であると認
識していたが、多忙で前回投与日を確認しなかった。
・処方監査をしたもう一人の薬剤師は、イベニティ注は薬剤部内での手順書では
投与間隔を確認することにはなっていないため、前回投与日を確認せず病棟に
払い出した。
ボンビバ静注1mg
シリンジ
・最初に処方を確認した薬剤師Aは、電子カルテの付箋(メモ機能)に「月1回」
と記載すべきところ、誤って「毎週水曜日」と記載した。
・薬剤師B、薬剤師Cは付箋を見て、医師に週1回の処方を依頼した。
ゾレドロン酸
・薬剤師は、3日間連日投与に気付かず、薬剤を払い出した。
点滴静注4mg/5mL
・研修医・看護師は、病棟薬剤師が出勤日ではなかったため、確認しなかった。
・薬剤師Aが処方オーダを確認し、通常は連続投与される薬剤ではなく、カルテ
に「高Ca血症」の記載もなかったため、薬剤師Bに相談のうえ、病棟薬剤師C
に相談した。
・薬剤師Aは、病棟薬剤師Cに処方箋を見せながら「Ca値も高くないです。骨転
移の記載もないです。」と伝えたところ、病棟薬剤師Cは適応についての疑義照
ゾレドロン酸
会と理解した。
点滴静注
4mg/100mLバッグ
・病棟薬剤師Cが婦人科の処方医に電話で疑義照会を行い、「何の目的でゾレドロ
ン酸を使うのですか?」と聞いたところ、医師は「高Ca血症に対して使用す
る。
」と回答した。
・病棟薬剤師Cは、薬剤師Aに「高Ca血症治療の目的で使用する。
」と伝え、血清
Ca値の補正方法を伝えた。
・薬剤師Aは、連続投与も含めての回答と思い、病棟へ薬剤を払い出した。
マンジャロ皮下注
5mgアテオス
医療事故情報収集等事業
・時間外であったため、病棟薬剤師は薬剤がオーダされたことを把握できなかっ
た。
ソグルーヤ皮下注
5mg
・調剤した薬剤師は、薬剤服用歴を確認していなかった。
・持参薬を鑑別した薬剤師は、週1回製剤であることを知らず、医師・看護師に
伝達しなかった。
第 85 回 報 告 書
– 32 –
【1】注射薬の投与間隔間違いに関連した事例
■
分析テーマ
4)薬剤師が関わった状況
入院の事例では、処方監査や持参薬鑑別などに薬剤師が関わったが、投与間隔間違いに至った事
例が報告されていた。薬剤師が関わった状況が記載されていた事例について、内容を整理して示
す。
図表Ⅲ-1-12
薬剤師が関わった状況
薬剤名
薬剤師が関わった状況
・薬剤師は入院時に注射薬を含めた持参薬を確認するが、今回は緊急入院で、後
日持参薬を確認した際、イベニティ注の投与歴の確認が漏れた。
イベニティ皮下注
105mgシリンジ
・イベニティ注の処方監査をした薬剤師は、投与間隔に注意する薬剤であると認
識していたが、多忙で前回投与日を確認しなかった。
・処方監査をしたもう一人の薬剤師は、イベニティ注は薬剤部内での手順書では
投与間隔を確認することにはなっていないため、前回投与日を確認せず病棟に
払い出した。
ボンビバ静注1mg
シリンジ
・最初に処方を確認した薬剤師Aは、電子カルテの付箋(メモ機能)に「月1回」
と記載すべきところ、誤って「毎週水曜日」と記載した。
・薬剤師B、薬剤師Cは付箋を見て、医師に週1回の処方を依頼した。
ゾレドロン酸
・薬剤師は、3日間連日投与に気付かず、薬剤を払い出した。
点滴静注4mg/5mL
・研修医・看護師は、病棟薬剤師が出勤日ではなかったため、確認しなかった。
・薬剤師Aが処方オーダを確認し、通常は連続投与される薬剤ではなく、カルテ
に「高Ca血症」の記載もなかったため、薬剤師Bに相談のうえ、病棟薬剤師C
に相談した。
・薬剤師Aは、病棟薬剤師Cに処方箋を見せながら「Ca値も高くないです。骨転
移の記載もないです。」と伝えたところ、病棟薬剤師Cは適応についての疑義照
ゾレドロン酸
会と理解した。
点滴静注
4mg/100mLバッグ
・病棟薬剤師Cが婦人科の処方医に電話で疑義照会を行い、「何の目的でゾレドロ
ン酸を使うのですか?」と聞いたところ、医師は「高Ca血症に対して使用す
る。
」と回答した。
・病棟薬剤師Cは、薬剤師Aに「高Ca血症治療の目的で使用する。
」と伝え、血清
Ca値の補正方法を伝えた。
・薬剤師Aは、連続投与も含めての回答と思い、病棟へ薬剤を払い出した。
マンジャロ皮下注
5mgアテオス
医療事故情報収集等事業
・時間外であったため、病棟薬剤師は薬剤がオーダされたことを把握できなかっ
た。
ソグルーヤ皮下注
5mg
・調剤した薬剤師は、薬剤服用歴を確認していなかった。
・持参薬を鑑別した薬剤師は、週1回製剤であることを知らず、医師・看護師に
伝達しなかった。
第 85 回 報 告 書
– 32 –