入ー1 (129 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00277.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織 入院・外来医療等の調査・評価分科会(令和7年度第7回 7/17)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
(総合病院精神科をとりまく現状等について)
•
精神疾患の医療提供体制に係る指針において、「精神症状と身体症状を一元的に対応できる医療機関の整備を今後、推進していくことが重
要」であること等が示されている。
•
総合病院精神科において、身体管理が必要な精神科専門治療、自殺企図関連の合併症治療、先行する精神疾患に身体疾患が合併した患者の治
療等の役割を果たすことが期待されている。
•
救急搬送に係る時間を傷病別に見ると、「精神系」は他疾患と比較して長い傾向にある。
•
自殺者数の年次推移をみると、令和2年に増加に転じて以降21,000人台で推移したが、令和6年は前年を下回って統計開始以降2番目に少な
い20,320人となった。
(精神病床を有する総合病院に対する評価について)
•
精神病床数は減少傾向にあるが、精神科病院よりも一般病院で、その減少傾向が大きい。
•
精神病床を有しながら、入院医療における総合性を兼ね備えていると考えられる、全病床数が400床以上かつ精神病床の割合が15%未満の医
療機関が存在しない二次医療圏が多く存在した。
•
精神病床を有する病院の方が、それ以外の病院よりも急性期の一般病床において精神疾患への対応が可能である割合が多かった。
•
精神病床を有している医療機関は、精神科医の対応が必要な救急搬送患者を受け入れていた。
•
総合入院体制加算の届出病院数は、急性期充実体制加算が新設された令和4年以降減少傾向にあった。また、精神科充実体制加算又は小児・
周産期・精神科充実体制加算の届出医療機関数は、令和5年以降横ばいであった。
•
精神科急性期医師配置加算の届出医療機関数は増加傾向であり、精神科急性期医師配置加算2イの算定回数は横ばいであった。
•
総合病院精神科を評価する加算の算定医療機関の方が、それ以外の医療機関よりも手術等を伴う統合失調症患者の入院件数が多かった。
(精神科リエゾンチーム加算について)
•
精神科リエゾンチーム加算の届出医療機関数及び算定回数は増加傾向である。
•
急性期の一般病床において、精神科リエゾンチームは、せん妄や抑うつを有する患者、自殺企図で入院した患者、認知症患者等、多様な精神
疾患に介入していた。
•
精神科リエゾンチーム加算の届出医療機関の60.2%が認知症ケア加算1を届け出ていた。
•
精神科リエゾンチーム加算を届け出ている医療機関はそれ以外の医療機関と比べ、多様な精神疾患に対応可能であった。
•
精神科リエゾンチーム加算を届け出ている医療機関のほか、認知症ケア加算やせん妄ハイリスクケア加算を届け出ている医療機関においても、
認知症やせん妄に対応できるとした医療機関が多かった。
【課題】
○ 精神病床を有する総合病院に係る診療報酬上の評価について、その対象範囲や評価指標等をどのように考えるか。
○ 精神科リエゾンチーム加算の対象疾患ごとの評価のあり方について、どのように考えるか。
○ 上記の現状を踏まえて、さらに検討を進めるべき事項についてどのように考えるか。
129