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提案書18(3402頁~3601頁) (39 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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研究結果

CGM利用1型患者を対象にしたルーチンダウンロードとデータレビューの断面調査では、12%しか実際にはダウンロードして
いなかった。ルーチンにダウンロードとデータレビューしている人の方がHbA1cが低かった。(参考文献3) ドイツで行
われたポンプ患者対象のInsulin Pump Treatment(INPUT)というRCTは、組織化された指導を受けた群(135例)は対照群
(133例)に比してHbA1cが0.3%有意に低下し重症低血糖頻度も減少した。(参考文献4)薬剤師によるリモートでisCGMを
利用した指導が血糖コントロールを改善したという症例報告もある。(参考文献5)

⑤ ④の根拠と
なる研究結果等

1b

ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す
る。)

ガイドライン等での位置づけ

糖尿病診療ガイドライン2019(日本糖尿病学会)は、組織化され
た糖尿病自己管理教育と療養支援は糖尿病治療に有効としてい
る。(グレードA)Association of Diabetes Care & Education
Specialists(米国)は、CGM実施のプログラム(データダウンロー
ド、低血糖の安全評価、%TIR、改善や自己管理への対話、アク
ションプラン)実践を推奨している。(2020)

年間対象患者数(人)

C152-2のrtCGMは推定年間約5万人。C150-7が推定年間約50万人。本技術が約20%利用として約10万人。

国内年間実施回数(回)

6~12回

⑥普及性
※患者数及び実施回数の推定根拠等

医療行為別統計2021でC152-2が4,263件、C150-7が41,709件

⑦医療技術の成熟度
・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)

isCGM(C150-7)は月間約4万件以上(2021年度)となり血糖自己測定の利用件数の伸びはisCDMによる状態となり、rtCGMも
約4000件と増えて成熟している。isCGM測定値の正確性疑問時に自己測定で確認する指導を薦めている。rtCGMと連動するポ
ンプは低血糖予防とコントロール改善に有効であるが、より複雑な指導が求めらている。

・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)

施設の要件
(標榜科、手術件数、検査や手術の体
制等)
人的配置の要件
(医師、看護師等の職種や人数、専門
性や経験年数等)
その他
(遵守すべきガイドライン等その他の
要件)

インスリンポンプ利用時のCGMを含めた指導はC152-2の基準が基本であるが、今回の先進機器データ管理はより高度な研修
修了者が行う。
糖尿病診療に精通した医師、看護師、薬剤師(C152-2での施設基準)のうち、さらに先進機により対応したモニタリング、
データマネジメント、トラブルシューティングなどを学習した者が実施する。
CGMに対して行っている日本糖尿病学会のeラーニングを、進歩著しいCGMやポンプに対応した組織化された指導内容に改め
て利用する。

⑧安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度

安全を最優先する指導内容であるので問題は生じない。逆に安全のために行う指導が行えないことはリスクである。

⑨倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)

倫理的にも社会的にも、先進技術の安全な実践定着と糖尿病合併症予防を広める点で価値が高い。



妥当と思われる診療報酬の区分
⑩希望する診療
報酬上の取扱い

点数(1点10円)

200

その根拠

栄養指導のオンライン指導を含めて参考にした。選定療養費での評価の可能性も考えたい。

区分
関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(③対象疾
患に対して現在
行われている医
療技術を含む)

予想影響額



番号
技術名

150
血糖自己測定器加算

具体的な内容

経口血糖降下薬の進歩と血糖自己測定で投与量を変更することがないGLP1受容体作動薬の出現によりインスリン治療は、
C150の1-6が減少すると考えられるので、件数が少ないことから相殺されると考える

プラスマイナス
予想影響額(円)

-

その根拠
備考

C150の血糖自己測定の1-6が減少すると考えられるので、件数が少ないことから相殺されると考える。
特になし

不変(0)

⑪提案される医療技術において使用される医薬品、医療機
該当なし
器又は体外診断薬
(主なものを記載する)
⑫提案される医療技術の海外における公的医療保険(医療
保障)への収載状況
※ 該当する場合、国名、制度名、保険適用上の特徴
(例:年齢制限)等

1)収載されている

米国のCPT

Code

1)を選択した場合は、下の欄に詳細を記載。

95251ではデータ解析が認められている($35)。95249も関連項目。

⑬提案される医療技術の先進医療としての取扱い

d. 届出はしていない

⑭その他

頻度と医療費削減の点: 血糖コントロールが安定している患者には現在1~2か月毎の受診であるCGM・ポンプを3か月毎
も認めることで1か月分の対面指導管理料C101(1230点)をオンライン診療代に充てることができる。データ管理は対面と
同様の診療レベルが可能である。採血によるHbA1cがなくともCGMでは%TIRなど新たなコントロール指標で診療が可能であ
る。

⑮当該申請団体以外の関係学会、代表的研究者等

日本糖尿病インフォマティクス学会、日本先進糖尿病治療・1型糖尿病研究会、SCC研究会

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