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提案書18(3402頁~3601頁) (162 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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④普及性の変化
※下記のように推定した根拠

年間対象者数の
変化

年間実施回数の
変化等

見直し前の症例数(人)

約72,000

見直し後の症例数(人)

約72,000

見直し前の回数(回)

約216,000

見直し後の回数(回)

約216,000

⑤医療技術の成熟度
・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)

・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)

2015年実施の尿路結石全国疫学調査の結果から有病率は、人口10万人対236人(男性339人、女性139人)であり、現在の人口に換算すると29.9万人
が尿路結石を有している。初発患者と再発患者の割合は1:0.7であり、再発患者は12.2万人と推定される。過去の疫学調査では、約60%の患者に栄
養指導が行われており、同様の割合の患者に指導を行うとすると、対象患者は約72,000人。フォローアップ受診に併せて3-6か月毎の実施が見込
まれるため、患者1人当たり、年3回の実施と概算すると、国内年間実施回数は21.6万回程度になると推察される。

各栄養素と尿路結石再発率との関連性についての知見は集積されており、本邦尿路結石症診療ガイドライン(参考文献1)においても記載されてい
る。一方で、栄養素の計算に基づいた食事指導内容の立案を中心として、専門性は高く、管理栄養士の介入は不可欠である。

施設の要件
(標榜科、手術件数、検査や手術の体 泌尿器科を標榜する施設
制等)
人的配置の要件
(医師、看護師等の職種や人数、専門 1名以上の医師、1名以上の管理栄養士
性や経験年数等)
その他
(遵守すべきガイドライン等その他の 尿路結石症診療ガイドライン2013年版 (日本泌尿器科学会編) (参考文献1)
要件)

⑥安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度

患者への侵襲はない。

⑦倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)

再発性尿路結石患者に対する管理栄養士に対する栄養指導が普及することで、正しい予防治療が本邦でも確立し、再発結石の手術治療コストを軽
減し、将来的な重症尿路感染・末期腎不全をも予防しうる。

⑧点数等見直し
の場合

見直し前
見直し後
その根拠

初回260点、2回目以降190点
初回260点、2回目以降190点
特になし

区分
⑨関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(当該医療
技術を含む)



番号
技術名

K768,K781, K764 ほか
体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき)、経尿道的尿路結石除去術等、経皮的尿路結石除去術(経皮的腎瘻造設術を含む)

具体的な内容

再発予防による一連の医療費および手術費用を減じることが見込まれる。
減(-)

プラスマイナス
予想影響額(円)

2,135,742,200
上述したように、尿路結石全国疫学調査では、初発結石患者と再発結石患者の比は1:0.7であり、再発患者は12.2万人と推定される。過去の疫学
調査では、約60%の患者に栄養指導が行われているため、同じ割合の患者に指導を行うとすると年間対象患者は約72,000人であり、フォローアッ
プ受診に併せて3-6か月毎の実施が見込まれるため、患者1人当たり、年3回の実施と概算すると、国内年間実施回数は21.6万回程度になると推察
される。一方、年間尿路結石患者数から厚生労働省NDBオープンデータによると、尿路結石に対する代表的な手術として、平成28年度の件数は、
体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき)(K768 19,300点)が20,899件、経尿道的尿路結石除去術等(K781 22,270点)が31,665件、経皮
的尿路結石除去術(経皮的腎瘻造設術を含む)(K764 32,800点)が2,641件、腎切石術等(K767 27,210点)が30件、膀胱結石、異物摘出術(K798
経尿道的手術 8,320点、膀胱高位切開術 3,150点)それぞれ12,215件、213件であった。
適切な栄養指導をした場合、過去の報告から再発率を1/2に低下させると考えた場合、尿路結石に対する結石手術を約20%
(1/(1+0.7)*0.7*100*0.5=20.5%)減ずる可能性がある。

⑩予想影響額

その根拠

(a)栄養指導の年間予想経費
2,600(円) x 72,000 + 1,900(円) x 72,000 x 2 = 460,800,000(円)
(b) 予防による結石手術の最低予想減少額
(193,000(円)x20,899+222,700(円)x31,665+328,000(円)x2,641+272,100(円)x30+83,200(円)x12,215+31,500(円)x213)=12,982,711,000(円)
のうち、
*0.2=2,596,542,200(円)の減少が予測される。
(a)-(b) = -2,135,742,200 (円)

の影響額が予想される。

さらに結石性腎盂腎炎、結石による末期腎不全による透析導入の件数も大きく減らすことが可能と推察され、影響額はより大きくなることが推測
される。
備考

特になし

⑪算定要件の見直し等によって、新たに使用される医薬
品、医療機器又は体外診断薬

特になし

⑫その他

特になし

⑬当該申請団体以外の関係学会、代表的研究者等

特になし

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