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提案書18(3402頁~3601頁) (24 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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【日本糖尿病教育・看護学会】

C101「在宅自己注射指導管理料」に「遠隔モニタリング加算」の適用を要望
看護師による情報通信機器を用いた遠隔モニタリングによる支援がインスリン製剤使用糖尿病患者の低血糖の回避や高血糖予
防、血糖値の改善に有効である。国外文献では、インスリン製剤使用患者の情報通信機器を介したフィードバックによる支援
で、低血糖の頻度の軽減、HbA1c改善への有効性が示されている1)2)。このことから、看護師による情報通信機器を用いた遠隔
モニタリングが低血糖や高血糖のリスク回避に有効であり、さらに医療機関へのアクセスが困難なへき地・離島などでの迅速
な対応が可能となることから、現行の在宅自己注射指導管理料に「遠隔モニタリング加算」を適用することを要望する。
背景
糖尿病領域における遠隔モニタ
リングシステムの進歩
 医療機関クラウド連携ができ
るアプリは11種類(2022年2月
現在)
 CGM(持続グルコースモニタ
リング)による自動的なクラウ
ド連携
専門性の高い看護師の存在
 糖尿病看護認定看護師847名
 慢性疾患看護専門看護師247
名(2021年12月)
 特定行為区分「血糖コント
ロールに係る薬剤投与関連」
修了者1,508名(2022年3月)
【算定対象者】
 在宅でインスリン製剤を
使用している糖尿病患者
 間歇注入シリンジポンプ
使用患者

【診療報酬算定イメージ】
1ヶ月目
対面診察

在宅自己注射指導管理料

2ヶ月目
遠隔モニタリング支援

3ヶ月目
遠隔モニタリング支援

遠隔モニタリング加算

遠隔モニタリング加算

4ヶ月目
対面診察

在宅自己注射指導管理料
遠隔モニタリング加算

遠隔モニタリング加算

対面時に遠隔
モニタリング
加算を合わせ
て請求

【遠隔モニタリング支援方法】
患者、家族、訪問看護・介護など
アプリを介して
血糖値、インスリン、服薬、
食事、体重、血圧、活動量など

看護師

クラウド

情報通信機器を
用いて

1ヶ月に1回以上、情報通信機器を用いた介入

【遠隔モニタリング支援内容】
 インスリン投与量に関する助言・変更
 食事・活動内容への指導
 低血糖の対処方法の助言
 血糖測定のタイミングの助言
 血糖管理に関する質問への迅速な対応

医療機関で
モニタリングと
アセスメント

【有効性と根拠】
 低血糖頻度減少と早期介入
 血糖値の改善
 予約外緊急受診の減少
 療養行動の動機づけが高まる
 医師のタスクシフト・シェア
 医療アクセス困難者への介入

<引用文献>
1)Hu Y, Wen X, Wang F, Yang D, Liu S, Li P, Xu J.(2019). Effect of telemedicine intervention on hypoglycaemia in diabetes patients: A systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials.
J Telemed Telecare. Aug;25(7):402-413.
2)Faruque LI, Wiebe N, Ehteshami-Afshar A, Liu Y, Dianati-Maleki N, Hemmelgarn BR, Manns BJ, Tonelli M; Alberta Kidney Disease Network.(2017). Effect of telemedicine on glycated hemoglobin in
3425
diabetes: a systematic review and meta-analysis of randomized trials. CMAJ. Mar 6;189(9):E341-E364.