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提案書18(3402頁~3601頁) (172 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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皮膚真菌症の診断においてKOH直接鏡検は基本検査であり、この検査を行うことで皮膚真菌症との確信をもって治療を行うことができる。検査を
治癒率、死亡率やQOLの改善等の長期予 せず視診のみの診断では、皮膚真菌症の疾患によっては30%以上の誤診が生じ得る。必要な検査を必要な回数行うことが誤診を防ぎ、間違った治
後等のアウトカム
療にかかる不必要な医療費の支出を防ぐことになる。
③再評価の根
拠・有効性
ガイドライン等での位置づけ

④普及性の変化
※下記のように推定した根拠

年間対象者数の
変化

年間実施回数の
変化等

KOH直接鏡検の施行回数は、複数回の検査が認められていた令和2年以前において単回10万件に対し、複数回検査(その大多数は2回)は5千件未
満、5%以下であったと確認している(公的機関に確認(守秘義務の為、情報源は記載しない)。
令和3年度社会医療診療行為別統計(6月審査分)では総数(件数)850,000であり、年間としては 12倍した10,200,000となり、これが5%増えた
としても10,710,000に収まる計算となる(増加分;510,000)。

見直し前の症例数(人)

10,200,000人

見直し後の症例数(人)

10,200,000人

見直し前の回数(回)

10,200,000回

見直し後の回数(回)

10,710,000回

⑤医療技術の成熟度
・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)

・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)

感染症の診断は病巣からの病原菌の検出による.菌種の同定には培養検査が必要である
が,白癬では皮膚糸状菌のコロニーの形成に 2 週間以上かかることが多いので,診療現場
ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す では直接鏡検による迅速診断により治療が開始される.寄生形態の観察により、白癬とカ
ンジダの区別も多くの場合可能である.黒色分芽菌症では muriform cell が直接鏡検でみ
る。)
られると重要な診断の糸口になる.皮膚真菌症は部位により、また、臨床症状の違いによ
り、それぞれ鑑別すべき疾患が多く存在するため、直接鏡検を怠ることは出来ない。

KOH直接鏡検所見の判読には、皮膚科診療における経験と専門性が必要である。

施設の要件
(標榜科、手術件数、検査や手術の体 皮膚科
制等)
人的配置の要件
(医師、看護師等の職種や人数、専門 皮膚科専門医レベル
性や経験年数等)
その他
(遵守すべきガイドライン等その他の 日本皮膚科学会皮膚真菌症診療ガイドライン 2019
要件)

⑥安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度

非侵襲的検査であり、安全性に問題はない。

⑦倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)

特記すべきことなし

⑧点数等見直し
の場合

見直し前
見直し後
その根拠

61
61
記載の必要なし

区分
⑨関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(当該医療
技術を含む)



番号
技術名

なし
なし

具体的な内容

記載の必要なし
不変(0)

プラスマイナス
⑩予想影響額

予想影響額(円)

0円

その根拠

61点×(510,000回)×10=311,100,000円の増加が予想されるが、疾患の種類によっては30%の誤診が生じ得る皮膚真菌症の誤診を回避し、不必要
な医療費の支出を防ぐことで、上記増加分は十分に相殺されるものと推定する。

備考

特になし

⑪算定要件の見直し等によって、新たに使用される医薬
品、医療機器又は体外診断薬

なし

⑫その他

なし

⑬当該申請団体以外の関係学会、代表的研究者等

特になし

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