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提案書18(3402頁~3601頁) (175 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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概要図書式

提案番号(6桁)

申請技術名

申請学会名

713201

排泄物、滲出物又は分泌物の細菌顕微鏡検査

日本皮膚科学会

【再評価が必要な理由】

【技術の概要】
• 皮膚真菌症が疑われる患者に対し、治療開始
前に、誤診を避け確定診断をつけて治療を行
うために、KOH直接鏡検法を用いた原因真菌
の検出を行う。

• 皮膚真菌症は、一人の患者が複数の皮膚真菌症を合併するこ
とがよくあるが、合併した疾患が同一菌種によるものとは限
らず、また、部位により全く異なった鑑別疾患を念頭に真菌
検査を行っている。
• 令和2年までは複数回の検査が認められていたものが、<R2
保医発0305第1号>通知で、突然「症状等から同一起因菌に
よると判断される場合であって、当該起因菌を検索する目的
で異なる複数の部位又は同一部位の複数の箇所から検体を採
取した場合は、主たる部位又は1箇所のみの所定点数を算定
する。」と複数回の検査が認められなくなった。
• 別の部位又は別の鑑別疾患が考えられる複数の皮膚真菌症を
疑わせる病変がある場合は、必要性に応じた回数の算定を認
めてもらいたい。同じ真菌種による疾患であることが明らか
な場合は別として、同じ皮膚真菌症という一括りで複数回の
検査を認めないのは、実臨床を無視した行為と考える。

自己資料

【対象疾患】
• 表在性皮膚真菌症が主体となるが、一部深在
性皮膚真菌症も検査の対象になる。
• 表在性皮膚真菌症の代表としては白癬、カン
ジダ、マラセチア感染症があり、深在性皮膚
真菌症の代表としては黒色真菌症が含まれる。
• 令和3年度社会医療診療行為別統計(6月審査
分)からは年間1,000万件の検査が行われて
いると推定される。

3576

【有効性及び診療報酬上の取り扱い】
• 検査をせず視診のみの診断では、皮膚真菌症
の種類によっては30%の誤診が生じ得る。
• 複数回検査が行われる割合は5%と算出され
ており、1件61点の診療報酬のため、単純計
算では、約50万件、保険点数約3,000万点の
医療費の増加になるが、必要な検査を必要な
回数行うことで誤診を防ぎ、間違った治療に
かかる不必要な医療費の支出を防ぐことで、
医療費の増加は相殺できるものと考える。