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提案書18(3402頁~3601頁) (186 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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医療技術評価提案書(保険未収載技術用)
整理番号

※事務処理用

提案される医療技術名
申請団体名

717102
がんゲノムプロファイリング検査病理組織標本作製料
一般社団法人

日本病理学会

主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科

34病理診断科
01内科

関連する診療科(2つまで)
13外科

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した医

療技術の提案実績の有無
過去に提案した年度
令和4年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
がんゲノムプロファイリング(CGP)検査のための病理標本作製等
提案当時の医療技術名
場合、右欄も記
載する
追加のエビデンスの有無



提案される医療技術の概要
(200字以内)

CGP検査では病理組織検体(FFPE検体)が全体の約80%を占めている。標本作製は病理部門の臨床検査技師が行うが、腫瘍細
胞含有割合を確保するために10数枚から100枚以上の薄切標本を腫瘍組織がなくならないように慎重に薄切する技術であ
る。また他の検体の組織切片等のコンタミネーションにも注意が必要であり、マスクや手袋の装着、薄切歯の逐次交換な
ど、通常の病理組織標本作製より手間がかかる技術である。

文字数: 197
対象疾患名

保険収載が必要な理由
(300字以内)

CGP検査が、病理組織検体を用いて行われる悪性腫瘍が対象

CGP検査には、病理検査技師(以下技師)による新たな標本作製が必要であるが、診療報酬上の評価がなく、増員等もされ
ずに技師の業務量が増え、結果として技師の負担増、疲弊へとつながっている。特にがんゲノム医療連携病院やゲノム関連
以外の市中病院では技師枠が必ずしも十分に確保されていず、CGP検査に関係する医療機関の79%で技師の業務量が増加し、
56%で業務量が増え負担になっているという実態が明らかになっている(添付1)。通常でも十数枚、DNA収量を確保するた
めにしばしば数十枚から100枚を超える未染色標本の作製が必要となることもあり、CGP検査の成功率向上のためにも技術料
での評価が必要である。

文字数: 296
【評価項目】
①提案される医療技術の対象
・疾患、病態、症状、年齢等

対象疾患は悪性腫瘍疾患全般においてCGP検査の対象となる患者であり、臓器や年齢を問わない。

②提案される医療技術の内容
・方法、実施頻度、期間等
(具体的に記載する)

CGP検査が必要と判断された症例において、病理医の指示のもと、病理組織FFPEブロックからの未染標本の作製を行う技術
で、CGP検査を成功させるために、時に100枚を超える未染標本を薄切する技術である。通常の病理組織標本作製と同じ業務
量か、あるいはそれ以上に時間がかかることもある。現在、CGP検査の約80%が病理組織検体を使用しており、CGP検査1回に
つき、病理組織標本作製料を1回算定する。

③対象疾患に対
して現在行われ
ている医療技術
(当該医療技術
が検査等であっ
て、複数ある場
合は全て列挙す
ること)

区分

N

番号

000

医療技術名

病理組織標本作製料

既存の治療法・検査法等の内容

ホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)検体から病理組織標本を作製する技術。

④有効性・効率性
・新規性、効果等について③との比較
・長期予後等のアウトカム

診療報酬として評価されることで、部門別収支の増加等により、技師枠の確保等が期待でき、より質の高いCGP検査のため
の病理組織標本作製が行えるようになることが期待される。このことによりCGP検査の成功率向上が見込まれ、再検査の回
避や患者の治療到達の向上が期待される。

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