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提案書18(3402頁~3601頁) (10 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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【日本専門看護師協議会】

【アドバンスケアプランニング支援管理料(仮称)の新設】
重篤な病気や慢性疾患を持つ患者に対し、本人が現在の健康状態や今後の生き方、さらには受けたい医療・ケアについて考え
(将来の心づもりをして)、家族等と話し合うことを必要に応じて信頼関係のある医療・ケアチーム等が支援を行う。ACP実施には
障壁があり、促進にはファシリテーターの役割を担う医療者が必要であることが示唆されている。その役割を担うことが可能な専
門看護師等が家族等との話し合いを進めていくことで患者の意思を反映させた医療やケアの提供につなげる。診断時、治療開始時、
治療変更時、入院時、退院時などにおいて3回までの話し合い・ファリテートによるACP支援の実績評価の管理料新設を要望する。

【ACPの障壁】
対象者
がん、腎不全、
心不全、神経
難病、認知症、
遺伝疾患、重
症感染症患者
【現状】終末期にお
いては約70%の患者
で意思決定が不可能
(Silveira MJ NEJM
2010)

APC実施率の低さ
医師28.7%看護師27.6%
(Inoue, Hanari et al. 2019)
ACP認知の欠如,リソース,時間の
欠如,実践労力大(中山2021)

ACP支援
患者-家族
等との
対話促進
が重要

【促進要因】
医師と協働しACPを支援す
る医療者の存在

医療・ケアチーム
医師、看護師、薬剤師、栄養士、
臨床心理士、理学療法士など

専門看護師2700名・
ACPファシリテーター研修
修了者・E-FIELD研修修了者

【主な支援】ファシリテート役割を
担い対話を進める

【改善】
患者の意
思を反映
させた医
療・ケア
の提供

アウトカム
・終末期の過度
な医療の減少
・目標に一致し
たケアの実施
・患者と家族の
満足度の向上
・遺族の不安や
抑うつの減少

1.話し合いを始める
2.患者の理解と意向を確認する
3.今後の見通しを共有する
4.大切な事について聴く
5.話し合いを締めくくる
6.話し合いの内容を記録する
7.主治医や他の専門職に伝える
「重篤な疾患を持つ患者さんとの話し合いの手引き」より

<引用文献>
1) Silveira M., Kim M., Langa K. , Advance Directives and Outcomes of Surrogate Decision Making before Death, The new england journal o f medicine 2010; 362(13):1211-8
2) Inoue M, Hanari K, Hamano J, et al. Current Engagement in Advance Care Planning in 3411
Japan and Its Associated Factors. Gerontol Geriatr Med 2019;5
3)中山智裕, 吉田健史, 森雅紀. アドバンス・ケア・プランニングの実践における医師の障壁 単施設質問紙調査より. Palliative Care Research 2021;16(1):19-25