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参考資料3 薬学教育モデル・コア・カリキュラム(素案) (専門研究委員会(第2回)令和4年3月7日 資料2) (92 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/117/siryo/mext_00002.html
出典情報 薬学教育モデル・コア・カリキュラム改訂に関する専門研究委員会(第3回 5/30)《文部科学省》
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<評価の指針 重点>
1、2、3、4、5、6、7

F-2-4 医療現場での感染制御
<ねらい>
病原体や感染症の基礎知識を活用して、医療従事者として現場での標準予防策(スタンダー
ド・プリコーション)を基本とした感染予防を実践する。感染症発生時は、患者に対応した治療
マメジメントを把握し、適切な薬物療法を提案する。とくに重篤な病態を引き起こす感染症発生
の場合には、感染症法等を踏まえた感染制御と適切な薬物療法の提供・実施に努める。新興感染
症・再興感染症については、新しい知見や行政の対応に基づき医療提供体制の役割等を把握し、
感染制御と適切な薬剤の供給及び使用に努める。また、常に医療従事者としての健康と安全を心
掛け、多職種との協働・役割を把握し対応する。
「他領域・項目とのつながり」
この小項目を学ぶために関連の強い項目
「B-3 社会・地域における薬剤師の活動」、「B-4 医薬品等の規制」、「C-6 生物の増殖と恒常
性」、「D-2 感染症と治療薬」、「E-4 健康を脅かす感染症の予防と蔓延の防止」
<学習目標>
1)医療従事者が感染源や媒介者にならない等、健康管理と安全を理解し行動する。
2)手指衛生、個人防護具(手袋・マスク等)の適切な使用、環境整備等に努め、標準予防策
(スタンダード・プリコーション)を実施する。
3)感染力が強く重篤な病態を引き起こす感染症患者に対して、標準予防策に加え 感染経路別
の予防策を実施する。
4)感染発生時及び針刺し事故等の事例発生時における初期対応や報告について説明する(施設
内の報告ルート、感染症法等を踏まえた保健所等への報告含む)。
5)抗菌薬の適正使用を推進するとともに、目的に応じて、適切な消毒薬を選択して、感染制御
に努める。
6)感染患者に対応した治療マメジメント(治療法の選択)を把握し、薬物療法を提案する。
7)新興感染症・再興感染症に対して、最新の知見や行政の対応に基づき、医療提供体制の役割
等を把握した上で、感染制御を実施する。
8)新興感染症・再興感染症に対して、最新の知見に基づき薬物治療の考え方を把握し、適切な
薬剤の供給及び使用に努め、既に承認されている薬剤をやむなく使用する場合(適応外使
用)の必要な手続き等を理解する。
9)感染制御における多職種との協働・役割を把握し、感染の予防、拡大防止に効果的に対応す
る。
<学習事項> 例示
(1)医療従事者としての健康と安全
(2)感染対策の 3 つの原則(病原体(感染源)の排除、感染経路の遮断、宿主の抵抗力の向
上)
(3)標準予防策(スタンダード・プリコーション)
(4)代表的感染症の予防策
(5)感染発生時の対応
(6)消毒薬の選択
(7)抗菌薬の選択等、薬物療法
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