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【参考資料2】精神疾患を有する患者に対する腎代替療法等に関する調査研究報告書 (9 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_58633.html |
出典情報 | 精神保健医療福祉の今後の施策推進に関する検討会(第7回 6/9)《厚生労働省》 |
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令和6年度 障害者総合支援事業費補助金(障害者総合福祉推進事業)
精神疾患を有する患者に対する腎代替療法等に関する調査研究 報告書
2. 事業概要
2.1. 事業の目的
慢性腎不全等を合併する精神疾患を有する入院患者数の推計は、平成 23(2011)年は約
4600 名であったが、令和 2(2020)年には約 6600 名まで増加している(出典:患者調査)
。
また、同外来患者数については公的なデータはないものの、精神疾患を有する外来患者数が
増加傾向にあることから、同様であることが推測される。精神疾患を有する患者の高齢化が
進む中、今後慢性腎不全を合併する精神疾患患者はさらに増えるものと予想され、慢性腎不
全を有する精神疾患患者を地域で支える体制の整備、精神科病院における慢性腎不全の治
療のあり方についての検討の必要性が高まってきている。
腎不全に対する腎代替療法(RRT)としては、腎移植、血液透析、腹膜透析が挙げられる。
慢性腎不全を合併する精神疾患患者に対する治療内容は明らかになっていないが、欧州で
は腎移植が RRT の過半数を占める国が多いのに対し、日本では血液透析が RRT の約 95%
を占めていることを考慮すると、RRT を必要とする精神疾患患者の多くが血液透析を受け
ているものと推察される。
精神疾患患者が RRT を必要とする状態となった場合、緊急対応や侵襲的処置を伴う療法
に対し、本人の意思を尊重し、倫理的側面にも配慮しつつ行うことが求められるが、近年の
RRT の進歩や、意思決定支援の重要性を考慮した知見は集約されていない。一方で、精神
科病院や精神科診療所において、RRT を必要とする患者に対するケアの手法や、医療機関
間の連携のあり方、行政機関との連携のあり方等、様々な課題が指摘されているところであ
る。
このような背景を踏まえ、RRT を必要とする精神疾患患者の治療およびケアに関連する
課題の整理とその対応策の検討を行うことを目的として、本事業を実施する。
2.2. 事業実施体制
本事業では、有識者の意見等を踏まえた上で、以下の調査を実施し、その結果を取りまと
めた。
1)患者調査を用いた実態調査
2)RRT を実施している精神科医療機関および医療ソーシャルワーカーへのヒアリング調
査
8/83
精神疾患を有する患者に対する腎代替療法等に関する調査研究 報告書
2. 事業概要
2.1. 事業の目的
慢性腎不全等を合併する精神疾患を有する入院患者数の推計は、平成 23(2011)年は約
4600 名であったが、令和 2(2020)年には約 6600 名まで増加している(出典:患者調査)
。
また、同外来患者数については公的なデータはないものの、精神疾患を有する外来患者数が
増加傾向にあることから、同様であることが推測される。精神疾患を有する患者の高齢化が
進む中、今後慢性腎不全を合併する精神疾患患者はさらに増えるものと予想され、慢性腎不
全を有する精神疾患患者を地域で支える体制の整備、精神科病院における慢性腎不全の治
療のあり方についての検討の必要性が高まってきている。
腎不全に対する腎代替療法(RRT)としては、腎移植、血液透析、腹膜透析が挙げられる。
慢性腎不全を合併する精神疾患患者に対する治療内容は明らかになっていないが、欧州で
は腎移植が RRT の過半数を占める国が多いのに対し、日本では血液透析が RRT の約 95%
を占めていることを考慮すると、RRT を必要とする精神疾患患者の多くが血液透析を受け
ているものと推察される。
精神疾患患者が RRT を必要とする状態となった場合、緊急対応や侵襲的処置を伴う療法
に対し、本人の意思を尊重し、倫理的側面にも配慮しつつ行うことが求められるが、近年の
RRT の進歩や、意思決定支援の重要性を考慮した知見は集約されていない。一方で、精神
科病院や精神科診療所において、RRT を必要とする患者に対するケアの手法や、医療機関
間の連携のあり方、行政機関との連携のあり方等、様々な課題が指摘されているところであ
る。
このような背景を踏まえ、RRT を必要とする精神疾患患者の治療およびケアに関連する
課題の整理とその対応策の検討を行うことを目的として、本事業を実施する。
2.2. 事業実施体制
本事業では、有識者の意見等を踏まえた上で、以下の調査を実施し、その結果を取りまと
めた。
1)患者調査を用いた実態調査
2)RRT を実施している精神科医療機関および医療ソーシャルワーカーへのヒアリング調
査
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