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【参考資料2】精神疾患を有する患者に対する腎代替療法等に関する調査研究報告書 (69 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_58633.html
出典情報 精神保健医療福祉の今後の施策推進に関する検討会(第7回 6/9)《厚生労働省》
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令和6年度 障害者総合支援事業費補助金(障害者総合福祉推進事業)
精神疾患を有する患者に対する腎代替療法等に関する調査研究 報告書

場所:オンライン開催(座長・事務局:TKP 東京駅カンファレンスセンター)

7.2.2. 議事概要
▍全国腎臓病協議会(全腎協)に寄せられる精神疾患患者の相談事例について
◼ 全腎協に寄せられる精神疾患患者に関連する相談は、①透析導入が目前にきた時の
相談、②透析室での出来事に関わる相談、③透析を実施している精神科病院情報の
3 つに大別される。
◼ ①については、近い将来に透析導入が必要であることを知った精神疾患患者本人や
家族からの不安や困惑の声が寄せられている。透析治療そのものに対する不安、患
者本人との意思疎通が難しい場合に適切な治療を受けることの難しさについても言
及されている。
◼ ②については、患者本人からは、透析時の医療スタッフからの不本意な対応などの
相談があった。患者家族からは、透析中に奇声や大声を発するというが、どこに相
談すればよいかわからないという相談が寄せられている。
◼ ③については、家族や医療ソーシャルワーカーのみならず、行政からも、透析患者
が入院できる精神科病院の情報がほしいという問い合わせがある。
◼ いずれも全腎協で対応可能な範囲を超えた相談であり、現状では精神疾患を有する
方の透析についての適切な相談先がないことが示唆される。
▍身体合併症全般に関する課題
◼ 診療報酬上の諸問題についても検討を要する。
◼ 身体合併症に対してどういったところまで職能団体として検討する必要があるのか、
本会議を受けて改めて検討したい。
◼ 腎不全を適切に診断できることが重要。
◼ 急性期はもちろんだが、慢性期の身体合併症をどこでどのように診るか、診療報酬
含めた施策面で検討が必要。
◼ 精神科医療と一般医療の隔絶した医療をつなぎ直す必要がある。
◼ 向精神薬の影響で水中毒になり透析が必要になったうえで身体的拘束を要する状態
になるなど、医原性に身体合併症が生じている場合もある。
▍腎代替療法に関する課題
◼ ヒアリング対象として日本サイコネフロロジー学会や地域の研究会も考えられる。
◼ PD の可否については、診療報酬含めた制度上の課題もあるが、導入対象によって
は危険性もあるという意見がある。他方、PD 導入を医学的に判断できている腎臓
医が少なく、精神疾患を有することを実施しない理由の一つにされている可能性は

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