よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


【参考資料2】精神疾患を有する患者に対する腎代替療法等に関する調査研究報告書 (20 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_58633.html
出典情報 精神保健医療福祉の今後の施策推進に関する検討会(第7回 6/9)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

令和6年度 障害者総合支援事業費補助金(障害者総合福祉推進事業)
精神疾患を有する患者に対する腎代替療法等に関する調査研究 報告書

精神科病院で外来透析が必要な理由
・ 透析拒否時にクリニックでは説明や説得を行うことが難しい。
・ 大学病院などでは透析枠の都合から翌日にずらすといった運用ができないことが多い。
透析に精神科病院入院が必要な理由
・ 精神症状から保護室が必要な方は精神科入院が必要。
・ 認知症などで徘徊などがある際には一般病棟での対応は困難。
精神科病院で透析実施する医療機関側のメリット
・ 合併症を診ることで急性期医師配置加算が取得できる。
精神科病院で透析実施する医療機関側のデメリット
・ 出来高算定病棟なので基本的に診療報酬上の損はない。
・ 身体合併症を診ることについての社会的な意義を説明はするが、医局派遣の若い精神科
医はやりがいがあるとは思っていない可能性がある。
・ 療養病床では透析で区分が上がるが、精神病床ではそのようなことはない。
・ 透析の人の在院日数を中和するために、2/3 程度の患者さんは短い日数で退院するよう
にしている現状がある。
・ 合併症で入院同意が取れる場合には一般病床で入院する。
・ 精神病床では 8 割程度が医療保護入院であり、透析で長期入院となっている人の入院形
態も医療保護入院が多い。
・ 体重管理が不良な場合には透析が定時で終わらず、病棟としてもやりくりがうまくいか
ないことがある。
精神科病院で透析を実施するの際の工夫
・ 精神症状により透析実施の際の危険性が高い場合には、注意をそらす、刺入部位を隠す
などの対応を取ることで身体的拘束の最小化を図る。
・ 立ち上がるような方の場合には立ち上がっても問題にならないような刺入部の固定を
行う。
・ 大声を出す場合には、透析室を分ける、ベッドを離す、透析時間・曜日をコントロール
するなどで対応。
透析導入・維持・差し控え・中断での倫理的課題
・ 転院・受診相談の時点で、誰の判断なのか、誰の意思なのかということを確認している。
・ 本人が希望していなければ当院では受けていない。
・ 家族がおらず本人に判断能力がない場合は、転院元の倫理委員会などで検討してもらう。

19/83