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【参考資料2】精神疾患を有する患者に対する腎代替療法等に関する調査研究報告書 (23 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_58633.html
出典情報 精神保健医療福祉の今後の施策推進に関する検討会(第7回 6/9)《厚生労働省》
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令和6年度 障害者総合支援事業費補助金(障害者総合福祉推進事業)
精神疾患を有する患者に対する腎代替療法等に関する調査研究 報告書

床の透析ベッドを有する。
透析を始めたきっかけ
透析が必要な入院患者を透析ができる病院に送迎していたが、スタッフの負担が大きか
ったため、自院で透析できるようにした。
透析患者の内訳
入院患者 22 名(D 病院以外(県内)より紹介)

もともと外来通院していたが、在宅での療養が難しくなった。
入院期間は長いと 10 年程度、ほとんどが死亡退院となる。
身体科に入院していて、精神症状で身体科での入院継続が困難となった人もいる。
外来患者 3 名。
透析に精神科病院入院が必要な理由
・ 身体管理、水分管理など。
・ 高齢のため自宅生活が困難であるが、施設入所も困難。
・ 身体科では入院を受け入れてもらえない。
精神科病院で透析を実施するうえでの課題
・ 透析拒否はあるが、なんとか説得できることが多い。
・ 身体拘束は原則しないが、ごくまれに一時的に部分的な拘束をすることはある。
・ 細かい条件設定は、非常勤の腎臓専門医が対応。
・ 身体管理ができるスタッフが必要(D 病院では、身体科経験のある看護師が勤務してい
るが、代わりがいないことの心理的負担がある)

・ 身体科経験のある看護師を確保することは容易ではなく、シャントトラブルなどにすぐ
に対応できる体制を新たにつくることも困難であると考えられるため、単科精神科病院
が新たに透析を開始するのは難しいかもしれない。
・ 水分管理の難しさ。
透析の中止に関する課題
・ 透析困難となった場合は、家族に状況を丁寧に説明し、了解を得ている。
・ 透析困難以外で中止を希望されたことはない。
透析実施の際の工夫
・ 針やチューブはα固定・ラップで保護し、透析中は抑制を使用しない。
・ 精神状態が悪化した際にはすぐに精神科主治医に相談する。

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