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【参考資料2】精神疾患を有する患者に対する腎代替療法等に関する調査研究報告書 (18 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_58633.html
出典情報 精神保健医療福祉の今後の施策推進に関する検討会(第7回 6/9)《厚生労働省》
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令和6年度 障害者総合支援事業費補助金(障害者総合福祉推進事業)
精神疾患を有する患者に対する腎代替療法等に関する調査研究 報告書

以下に、各医療機関ごとのヒアリング結果について概要を示す。

4.1.1. A 医療機関
精神病床 400 床のみを有する単科精神科病院に内科が併設されており、透析ベッドは 50
床有する医療機関である。
血液透析を始めたきっかけ
近隣総合病院で透析を導入されても認知症や精神疾患を併存している患者の維持透析の
受け皿がなく、近隣総合病院で急性期を受けられない状況となっていたため。
透析患者の内訳
入院患者 7 名(うち、認知症 5 名)。
外来患者 74 名(うち、精神疾患併存者 12 名)

精神科病院で外来透析が必要な理由
・ 精神症状に応じて精神科医が対応できる。
・ 大声を出したりした際に小部屋での対応を考慮できる。
透析に精神科病院入院が必要な理由
・ 精神症状により精神科入院が必要。
・ 独居や ADL の低下などで自宅生活が困難。
・ 家族からのネグレクト。
精神科病院で透析を実施する医療機関側のメリット
・ 病床稼働率の上昇。
精神科病院で透析を実施する医療機関側のデメリット
・ 入院で実施すると慢性維持透析患者外来医学管理料、腎代替療法実績加算算定ができな
い。
・ 精神科救急病床では人工腎臓の算定ができない。
・ 正看護師でなければ透析への理解がなかなか難しい。
・ 精神面だけでなく身体も看られるスタッフ育成が必要。
精神科病院で透析実施の際の工夫
・ 針やチューブはα固定・ラップで保護し、透析中は抑制を使用しない。
・ 精神状態が悪化した際にはすぐに精神科主治医に相談する。

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