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【参考資料2】精神疾患を有する患者に対する腎代替療法等に関する調査研究報告書 (61 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_58633.html
出典情報 精神保健医療福祉の今後の施策推進に関する検討会(第7回 6/9)《厚生労働省》
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令和6年度 障害者総合支援事業費補助金(障害者総合福祉推進事業)
精神疾患を有する患者に対する腎代替療法等に関する調査研究 報告書

表 31 新井ら (2012) による症例プロフィール(一部抜粋・改変、n=54)
入院時平均年齢(標準偏差)
男性

63.4 (16.4)

女性

58.1 (12.4)

全体

60.0 (12.8)

ICD-10 による精神科診断(%)
F0

17 (31.5)

F2

18 (33.3)

F3

9 (16.7)

F4

4 (7.4)

F5

2 (3.7)

F6

1 (1.9)

F7

1 (1.9)

G40

2 (3.7)

透析導入となった身体疾患(%)
原因不明の慢性腎不全

23 (42.6)

糖尿病関連腎臓病

18 (33.3)

慢性糸球体腎炎

7 (13.0)

腎硬化症

2 (3.7)

妊娠中毒症

2 (3.7)

リチウム中毒

2 (3.7)

入院病棟(%)
一般病棟

18 (33.3)

一般病棟から精神科病棟へ転棟

3 (5.6)

精神科病棟

33 (61.1)

また、精神疾患や向精神薬の内服と関連した多飲症や水中毒が CKD と合併し得るが、その
状態での血液透析では様々な困難があることが症例報告されている (齋藤, 向井, 貴志, 齋
藤, & 齋藤, 2020)。
精神疾患を有する患者に対する PD については、症例報告 (大宮, et al., 2024)で腎臓医の
立場からその有用性が述べられているが、
「その実践には精神科との併診や社会資源の調整、
家族の理解や協力が重要」とされ、日本全国での状況と課題については明らかでない。

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