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資料16 省力化投資促進プラン(案)農林水産業 (62 ページ)

公開元URL https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/atarashii_sihonsyugi/kaigi/dai34/gijisidai.html
出典情報 新しい資本主義実現会議(第34回 5/14)《内閣官房》
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参考:林業の作業工程と省力化のポイント


林業には、①森林境界の明確化や資源量の把握、②伐倒・造集材等の木材生産や木材の流通・販売、③植栽、下刈り等による森林資源の再造
成といった作業工程が存在。



森林情報の把握や森林資源の造成に係る作業の多くは人力が基本であり、多くの労力と費用がかかる。木材生産段階の機械化は進んでいる
が、チェーンソー伐倒など人による危険な作業が残っている。木材価格に占める生産・流通コストの割合は依然として高い。
■ 森林調査等に係る労力

■ 林業における作業工程
森林情報の把握
森林資源の把握

木材の生産・流通

•• 森林境界の明確化、立木本数・蓄積など
森林境界の明確化、立木本数・蓄積など
の資源量の把握。
の資源量の把握。

• 利用期にある森林から、立木を伐倒・造
集材。

■ 林業労働災害の特徴
• 過去3年間の死亡災害のうち
約7割がチェーンソーなどによ
る伐倒作業中に発生。

• 施業集約化に向けた境界明確
化や森林調査には多大な労力。
作業の労力

1ha当たり

集約化に係る労力※1

0.82人日

森林調査に係る労力※2

2.71人日

造材4
集材その他
11 19

伐木
70
0

20

40

60

80

100

120
(件)

境界明確化
境界明確化

森林調査
森林調査

現地立会が基本であ
現地立会が基本であ
り、調整に時間を要
り、調整に時間を要
する。
する。

立木を手作業で計測
立木を手作業で計測
するため、多くの労
するため、多くの労
力を要する。
力を要する。

森林資源の造成
• 植栽、下刈り等により森林を造成。

伐倒作業

集材作業

機械化は進んでいるが、労働災害の発生の危険
性が高いチェーンソー伐倒、荷掛け作業は、人に
よる作業が残る。

• 木材を検収し、本数や丸太材積を把握。
• 山土場や市場での選別等を経て、製
材・合板工場等へ納材。

※ 林野庁業務資料
注 平成29年から令和元年の死亡災害104件に
ついて作業種ごとに分析

※1 農林中金総合研究所
※2 林野庁業務資料

■ 造林作業に係る費用・労力
〇 造林初期費用
地拵え 苗木代 植付
0

50

■ 木材価格のコスト内訳
• 木材価格の内訳は、生産・
流通コストの占める割合が
依然として高い。

(万円/ha)

下刈り

100

150

180万円
200

(千円/㎥)

16
14

〇 造林初期費用に占める人件費の割合 12
植付け
苗木の運搬、植付け
作業は人力が基本

下刈り

検収作業

選別・椪積み

人力が基本で、夏季
の炎天下で作業

検収は手作業で、生
産データは紙ベース
のアナログ管理。

繰り返しの積み卸し、
小ロット運材になりや
すくコスト高。

その他経費

21%
人件費

79%

• 造林には人
手がかかり、
費用の約8割
は人件費。
• 省力化が低コ
ストの鍵。

10
8
6
4

流通コスト












市場経費に原木市場から
木材加工工場までの運賃

運材コスト
山土場から原木市場まで
の運賃

伐出コスト
伐木造材・集材(山土場
まで)のコスト

2

立木価格

0
スギ主伐

※ 林野庁業務資料

未だ多くの作業を人力に依存

更なる効率化が必要

市場市場価逆算による
推定値

※ 国立研究開発法人森林研究・整備機構

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