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資料1-2-3-2    薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(スパイクバックス筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (9 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00043.html
出典情報 第80回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第5回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(6/10)《厚生労働省》
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本例は、医薬品医療機器総合機構を通じて入手した医師による副反応報告症例
(厚生労働省受付番号:v21132249)である。

2022/02/01 医師より追加情報を入手した。

2022/03/22 ライセンスパートナーより文献を入手した。
乳酸アシドーシ
ス;

全身性カンジ

既往歴に血液透析などがある被接種者。

ダ;
2021/08/10 本剤 1 回目の接種。
出血性ショッ
ク;

2021/08/20 上肢を中心とした疼痛が出現。

動脈血栓症;

2021/09/01 下肢にも筋力低下、および近位筋を優位とする疼痛が出現。腹水が
出現。

呼吸不全;
2021/09/06 横紋筋融解症が発現。
多臓器機能不全
21664

症候群;
血液透析

2021/09/12 前医受診。CK 3,000 から 7,000 程度の上昇で高 CK 血症を指摘。四
肢の紫斑を指摘され、原因不明の横紋筋融解症と診断。入院。入院後、補液で加

急性腎障害;

療されるもあまり改善なく、血小板数が 12 万から 5 万と 1 週間で低下。

横紋筋融解症;

2021/09/14 血液疾患の精査のために当院へ転院。転院後の検査で白血球上昇、
血小板減少、APTT 延長、凝固優位の凝固障害あり。骨髄検査では反応性の骨髄

肝梗塞;

球増加。皮膚生検では、軽度の結節性血管炎。大腿筋生検では、血管周囲のみに
リンパ球浸潤があるのみで、筋炎の所見は同定されず、血液悪性腫瘍の証拠はな

胃腸出血;

し。PET-CT では腹水貯留、腹膜肥厚、腸管外集積、後腹膜リンパ節への集積が
みられ、癌性腹膜炎も鑑別に挙がったが、腹水検査は class2 で悪性所見なし。

腎梗塞;
2021/09/17 肝梗塞、腎梗塞が発現。CK 上昇は止まらず、ピーク値 74,804 U/L
虚血性大腸炎;

となり、腎機能は急速に悪化。呼吸不全、急性腎不全、乳酸アシドーシスが進行
し、気管挿管と人工呼吸器管理とする。高 CK 血症の改善もなく、血液透析を開

血栓性微小血管

始。


2021/09/18 ショックバイタルではないにも関わらず、乳酸アシドーシスが進
行。造影 CT で、肝臓および腎臓の造影欠損を複数認め、多発肝梗塞、腎梗塞が
示唆されたが、大血管血栓症は特定されなかった。間欠的血液透析で血圧低下を
来し、ICU 入室。ループスアンチコアグラント(蛇毒法)1.5 と軽度の延長、抗
リン脂質抗体陽性、APTT 延長から劇症型抗リン脂質抗体症候群(CAPS)が否定
出来ず、アルガトロバンによる治療を開始。続いて、ヘパリンと静脈内免疫グロ

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