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資料1-2-3-2    薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(スパイクバックス筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (17 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00043.html
出典情報 第80回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第5回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(6/10)《厚生労働省》
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と上昇なし、トロポニン I 17.800 pg/mL と上昇なし。血液ガス pH 6.885、
HCO3- 15.7、B.E- 19.0、PaO2 177.3、Lac 121 と著明な代謝性アシドーシス、
Lac 上昇を認め、心肺停止時間がある程度あった事が予想された。ICU 入室後、
呼吸状態不安定であり、挿管管理となる。日中の心エコーでは、左室駆出率
39%(diffuse hypo)と壁運動低下を認めた。入院。

2022/02/22 入院後の血液検査では CPK 2,613 U/L、CK-MB 79 U/L、トロポニン
I 19,409 pg/mL と上昇あるが、心エコー再検では左室駆出率 60%台と壁運動低下
が改善。心筋炎の可能性が低く、特発性 VT/VF による心肺停止であったと診断。
けいれん重積発作を認めた。アミオダロン、βblocker 導入。

2022/02/24 脳波検査実施。5 分以内の痙攣発作を頻回に認めた。

2022/02/28 呼吸状態は大きな問題はなかったが、意識状態は改善なく気管切開
実施。

2022/03/01 人工呼吸器より離脱。

2022/03/03 頭部 MRI 検査実施。両側大脳の皮質、左頭頂葉の皮質下白質、脳梁
膨大部、両側尾状核、両側小脳半球などが DWI にて高信号を認め、低酸素脳症を
示す所見。NSE 178(CPA 後 52hr)と高値を認めている事と併せると神経学的予後
は厳しいことが予想された。

2022/03/16 けいれん重積、ミオクローヌスに対して最終的にイーケプラ 2,000
mg、ランドセン 6 mg、ビムパット 300 mg 処方。

2022/03/28 胃瘻造設術実施。

2022/04/06 他院に転院。後遺症として低酸素脳症、覚醒度は自発開眼があるも
のの、随意運動や追視などは認めず、意思疎通困難が残る。

発熱の転帰は、軽快。腋窩腫脹(リンパ節腫脹)、陰嚢痛、呼吸促拍、意識障
害、肺うっ血、代謝性アシドーシス、けいれん重積発作、低酸素脳症、ミオクロ
ーヌスの転帰は、不明。心室細動、心肺停止、突発性VTの転帰は、回復したが
後遺症あり。

追跡調査予定なし。

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