よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料1-2-3-2    薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(スパイクバックス筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (62 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00043.html
出典情報 第80回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第5回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(6/10)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

本例は、医薬品医療機器総合機構を通じて入手した医師による副反応報告症例
(厚生労働省受付番号:v2110035093)である。

常用薬、解熱薬の内服なく、肉の生食や海外渡航歴がなく、既往に特記ない被接
種者。

日付不明 新型コロナウイルスワクチン(製品名不明)1 回目接種。

2021/08/11
代謝性アシドー
シス;

凝血異常;

劇症肝炎;

循環虚脱;
22069
心筋炎;

心肺停止;

急性肝不全;

網状皮斑;

腎障害

13:00 頃

本剤 2 回目接種。

2021/08/12 日中、倦怠感を自覚。夕方、発熱。その後、嘔気が発現。

19:00 昏睡型急性肝不全、肝機能障害が発現。

日付不明 嘔吐もするようになり、経過を見ていたが改善せず。

2021/08/15 呼吸困難感も訴えるようになったため、救急要請し、医療機関へ搬
送。搬送時に血圧測定不能、全身網状皮斑を認めた。血液検査では腎障害
(BUN:39.3、Cre:3.19)、凝固障害(PT%:17、PT-INR:3.48)、代謝性アシドー
シス(pH 6.866、pCO2:49.9、HCO3-:8.6)を認めた。CT 検査では原因となる有
意な所見なく、気管挿管、昇圧剤(ノルアドレナリン)持続投与され、当院へ搬
送。病着直後に心肺停止し、その際網状皮斑はほぼ死斑様に色調が暗紫色であっ
た。その際の血液検査では、肝障害(AST:432、ALT:510)、腎障害(BUN:30.1、
Cre:2.24)、凝固障害(PT:21%、2.21)、アシドーシス(7.2)を認めた。その
後集中治療室に入院したが、複数回心肺停止に至りアドレナリン持続投与、大量
補液、輸血、持続血液浄化療法を実施するも徐々に循環動態は悪化。原因不明の
代謝性アシドーシス、腎障害、循環不全が主体であった。

2022/08/16

16:49 死亡確認。

日付不明 病理解剖実施。肝臓に劇症肝炎を疑わせる所見、軽度の心筋炎の所見
を認めた。肝炎関連ウイルスは測定なし。

全身網状皮斑の転帰は、不明。昏睡型急性肝不全、腎障害、凝固障害、代謝性ア
シドーシス、心肺停止、循環不全、劇症肝炎疑い、心筋炎の転帰は、死亡。

62