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資料1-2-3-2    薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(スパイクバックス筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (48 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00043.html
出典情報 第80回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第5回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(6/10)《厚生労働省》
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本例は、医薬品医療機器総合機構を通じて入手した薬剤師による副反応報告症例
(厚生労働省受付番号:v2110034543)である。

2022/04/28 医師より追加情報を入手した。

2021/09/15 本剤 1 回目の接種。左肩に接種。注射時は特に症状はなかった。

2021/09/16 左肩の痛み、頭痛、左手のしびれ、左上肢筋力低下が発現。その
後、症状は持続。

2021/09/19 頃

左手の力が入りにくいと感じるようになった。左手のしびれ感

は横ばいで持続。

2021/09/27 当院受診。握力は右 45 kg・左 33 kg。左手尺骨神経領域プラス左
手指先痛覚 4/10 程度の低下を認めた。MMT で三角筋右 5/左 4+、棘上筋 5/4(疼
神経痛性筋萎縮
22043

症;

痛)、上腕二頭筋 5/5、上腕三頭筋 5/5、手関節背屈 5/4-、手関節掌屈 5/4+、小
痛風

指外転 5/4+、第一背側骨間筋 5/5、短母指外転筋 5/5。触診で左前腕は右に比し
て筋のボリュームが少ない。血液検査にて HbA1c 7.3 %。

頭痛
2021/09/30 神経伝導速度検査にて左正中神経、尺骨神経の軽度感覚神経伝導の
低下疑い。頚椎 MRI にて C4、C5 椎体に軽度の骨棘形成を認め、C3/4 から
C7/Th、椎間板の軽度膨隆を認めた。頚髄、腕神経叢の異常は明らかではなかっ
た。当院入院。

2021/10/01-2021/10/03 ステロイドパルス施行。左肩の痛みは軽減、左手のし
びれの範囲縮小。

2021/10/04 髄液検査にて蛋白細胞解離を認めた。

2021/10/05 神経伝導速度検査にて左正中神経、尺骨神経の軽度感覚神経伝導の
低下疑い。針筋電図にて左第一背側骨間筋、左小指球筋で軽度の慢性神経原性変
化を認めた。

2021/10/05-2021/10/09 神経痛性筋萎縮症の診断で IVIg(大量免疫グロブリン
点滴)施行。左手のしびれ、左肩の痛みはやや軽減。左上肢から左手の筋力低下
は残存。

2021/10/10 症状の軽快を認め、退院。後遺症として左上肢から左手の筋力低

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