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資料5-3 Ⅳ-144、145 フルダラビン[1.7MB] (92 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00044.html
出典情報 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第66回 12/12)《厚生労働省》
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(公知申請への該当性に係る企業見解の様式)
要望番号;IV-145
本邦においても 2000 年代に入り FLU が導入され、日本小児 AA 治療研究会では、非血
縁者間移植の前処置として FLU+減量 CY (750 mg/m2×4)+ATG(+低線量 TBI)を
用いたレジメンが提案された。
FLU 導入により代替ドナーからの移植後生存率は大きく向上したが、一方でドナー型
を含め二次性の造血不全を呈する患者の増加が問題となっている。
RCC および免疫抑制療法後の AA における骨髄細胞密度は初発時に比べ高く、このよ
うな症例に対しては骨髄抑制効果を強化した前処置が適すると考えられた。
日本小児 AA 治療研究会では RCC および移植前の骨髄細胞密度が低くない AA 症例に
対する移植前処置を見直し、FLU+MEL+ATG(+低線量 TBI)を推奨レジメンとして
いる。
移植前の骨髄細胞密度が低い典型的な AA 症例ではこれまで通り FLU 25 mg/m2 × 5+
CY 750 mg/m2 × 4+ATG 1.25 mg/kg×4+TBI 3Gy が推奨される。
3.その他の代替ドナーからの移植
日本小児 AA 治療研究会では小児患者に対する臍帯血移植の前処置として FLU
(125 mg/m2)+MEL(140 mg/m2)+TBI(3 Gy)を推奨している。

6.本邦での開発状況(経緯)及び使用実態について
(1)要望内容に係る本邦での開発状況(経緯)等について
なし
(2)要望内容に係る本邦での臨床試験成績及び臨床使用実態について
(TRUMP)の解析において、2017 年から 2019 年の 3 年間で、小児 316 症例、成人 1,127 症例
に、フルダラビンが適応外使用されていた 38)。

7.公知申請の妥当性について
(1)要望内容に係る外国人におけるエビデンス及び日本人における有効性の総合評価につ
いて
「5.要望内容に係る国内外の公表文献・成書等について(1)無作為化比較試験、薬物動
態試験等の公表論文としての報告状況」の項に記載のとおり、海外及び本邦における臨床
試験では、成人及び小児を対象とした、ALL、再生不良性貧血及び非悪性疾患(先天性免疫
不全症、遺伝性造血不全症候群、先天性代謝異常症)等に対するフルダラビンの同種造血
幹細胞移植の前治療に対する有効性が示されている。国内外の文献報告間で患者背景、併
用薬剤および放射線との組み合わせ等、前治療レジメンに相違はあるものの、本剤が前治
療薬の主要な薬剤の一つとして使用され、一定の有用性が評価されていると考えられる。
フルダラビンの同種造血幹細胞移植の前治療は、欧米等 6 カ国では承認されていないもの
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