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資料5-3 Ⅳ-144、145 フルダラビン[1.7MB] (77 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00044.html
出典情報 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第66回 12/12)《厚生労働省》
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(公知申請への該当性に係る企業見解の様式)
要望番号;IV-145
がパルボウイルス感染症を発症し血小板減少症を合併した。
また、死亡に至った事象は 2/13 例で、そのうち 1/13 例(8%)は侵襲性アスペルギルス
症(鼻腔および副鼻腔)と Candida glabrata による敗血症による死亡、1/13 例は移植前か
らの難治性 CNS アスペルギルス症由来の CNS 出血と呼吸停止による死亡であった。
15) Slatter MA et al.Treosulfan and fludarabine conditioning for hematopoietic stem cell
transplantation in children with Primary Immunodeficiency: UK experience. Biol Blood
Marrow Transplant. 2018;24:529–36. 18)
原発性免疫不全症に対する造血幹細胞移植においてフルダラビンを用いる事で、毒性が
低く T 細胞キメリズムも良好であったことが報告された。
2006 年 2 月から 2013 年 7 月の間に、英国の施設で造血幹細胞移植を受けた患者 160 例
を対象に後ろ向き研究を実施した。今回、トレオスルファン+フルダラビン±アレムツ
ズマブを用いた前処置を受けた 160 例の小児の治療成績を報告する(解析対象例; n=
124)
。全患者に対し、フルダラビン 150 mg/m 2 を 5 日間連続して分割投与された。
移植時の年齢の中央値は 1.36 歳(範囲 0.09~18.25 歳)

ドナーは、HLA 一致非血縁者 73 例、1~3 の抗原不一致の非血縁者 54 例、HLA 一致同
胞 12 例、その他の HLA 一致した家族 17 例、ハプロ不一致ドナー4 例であった。
移植片は、末梢血幹細胞が 70 例、骨髄が 49 例、臍帯血が 41 例であった。
観察期間の中央値は 4.3 年(範囲 0.8~9.4 年)

OS は 83%であった。
74 例(46%)の患者が急性 GVHD を発症したが、グレード 2 以上のものは 14 例(9%)
のみであった。
4 例の患者は生着不全のため再移植を受けた。
1 例が GVHD で死亡した。
T 細胞キメリズムが 95%以上であることと移植片との間には関連性がなかったが、骨
髄キメリズムが 95%以上であることと末梢血幹細胞の使用との間には有意な関連性が
見られ、他の移植片と比較して重大な GVHD のリスクが増加することはなかった。
出生時に重症複合免疫不全症と診断された 11 例の患者は、最長 8.7 年の追跡調査で全
員生存していた。
晩期の性腺毒性作用を明らかにするためには長期的な研究が必要であるが、トレオスル
ファン、フルダラビン、アレムツズマブによる前処置で優れた移植成績が得られた。
安全性に関して、米国国立がん研究所(National Cancer Institute)の毒性基準による正式
な評価は実施していないが、肛門周囲の潰瘍、色素沈着の変化、皮膚剥離を含んだ軽度
の皮膚毒性が認められた。
死亡に至った事象を以下に示す。

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