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資料5-3 Ⅳ-144、145 フルダラビン[1.7MB] (87 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00044.html
出典情報 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第66回 12/12)《厚生労働省》
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(公知申請への該当性に係る企業見解の様式)
要望番号;IV-145
生着不全の症例は認めなかった。2 年時点での累積非再発死亡率は 25.5%、累積再発率
は 19.6%であり、2 年全生存率は 54.9%であった。この FLU+BU4+MEL80 は、著しい
前処置関連毒性の増加を伴わずに、原疾患を良好に制御する抗腫瘍効果と移植片の生着
を担保する免疫抑制効果を発揮する可能性があり、特に CBT の移植前処置として日常
診療において汎用されつつある。
小児領域においては、Yabe らが若年性骨髄単球性白血病(juvenile myelomonocytic
leukemia:JMML)30 名に対して、移植前処置として FLU + BU + MEL を用いた同種
移植の治療成績を報告している。移植時年齢中央値は 2.2(0.3-6.8)歳。移植前処置は、
ivBU ( 3.6 ~ 6.0 mg/kg/day, day-11 ~ -8 ) + FLU ( 30 mg/m2/day, day -7~ -4 ) + MEL
(90 mg/m2/day, day -3~-2)、または、ivBU(3.6~6.0 mg/kg/day, day -12~-9)+ FLU
(30 mg/m2/day, day -8~-5)+ MEL(70 mg/m2/day, day-4~-2)を用いた。BMT の 4 例
と CBT の 1 例で一次生着不全を認め、CBT の 1 例で二次生着不全を認めた。5 年全生
存率は 72.4%、無イベント生存率は 53.1%であった。
2.強度減弱前処置/骨髄非破壊的前処置(RIC/NMA)
1)RIC
⑴ FLU+MEL
Giralt らは FLU(125 mg/m2)+MEL(100~140 mg/m2)を用いた RIC の治療成績を最
初に報告した。その後、他施設からも同様の成績が報告された。
現在わが国では、FLU(25~30 mg/m2/day × 5~6 days)+MEL(40~70 mg/m2× 2days)
が汎用されており、FLU+MEL80 あるいは FLU+MEL140 と表記している。
⑵ FLU+BU2
Slavin らは FLU(180 mg/m2)+poBU(8 mg/kg)を用いた RIC の治療成績を最初に報
告した。続いて、他の研究者から骨髄性腫瘍に対する治療成績が報告された。
現在わが国では、FLU(25~30 mg/m2/day × 5~6 days)+ivBU(3.2 mg/kg/day × 2 days)
が汎用されており、FLU+BU2 と表記する。
⑶ FLU+CY
Childs らは FLU(125 mg/m2)+CY(120 mg/kg)を移植前処置とする同種末梢血幹細胞
移植において、FLU+CY の免疫抑制効果による安定した生着の達成とドナー細胞によ
る GVT 効果の発現を示した。
わが国では、FLU(25~30 mg/m2/day × 5~6 days)+CY(60 mg/kg/day × 2 days)をはじ
めとして様々な投与量が報告されている。
FLU+CY は優れた免疫抑制効果にて移植片の生着を担保するが、一方で抗腫瘍効果は
FLU+MEL、FLU+BU に比して弱いと考えられている。
3.再生不良性貧血に対する移植前処置
3)FLU+CY+ATG
CY の総投与量が 180 mg/kg を超えると心毒性の頻度が高くなる。

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