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資料5-3 Ⅳ-144、145 フルダラビン[1.7MB] (83 ページ)
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| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00044.html |
| 出典情報 | 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第66回 12/12)《厚生労働省》 |
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(公知申請への該当性に係る企業見解の様式)
要望番号;IV-145
23) Yabe H et al. Allogeneic haematopoietic cell transplantation from alternative donors with a
conditioning regimen of low-dose irradiation, fludarabine and cyclophosphamide in Fanconi
anaemia. Br J Haematol.2006; 134: 208-12. 26)
フルダラビンをベースとした前処置を用いた FA27 例に対して代替ドナーからの造血細
胞移植のパイロット研究の報告である。FA 診断時年齢の中央値(範囲)
、移植時年齢の
中央値(範囲)、診断から移植までの期間の中央値(範囲)は、それぞれ 4.8 歳(0.8~
8.8)
、8.1 歳(2.6~28.6)
、4.0 歳(0.9~21.1)であった。
前処置はフルダラビン 150-180mg/m2、シクロホスファミド 40mg/kg、抗胸腺細胞グロブ
リン 5~10mg/kg、TAI/TBI 300~450cGy であった。
非血縁の臍帯血移植を受けた患者 1 例で生着が得られず、別の 1 例が敗血症で死亡し
た。
1 年 OS は 96.3%(95%CI, 89-100)。
この前処置法は免疫抑制効果を発揮することで代替ドナーからの造血細胞移植におい
て、重篤な毒性を伴わずに確実な生着を可能にした。
臓器毒性について、6/27 例で口腔粘膜炎(stomatitis)、1/27 例で膀胱障害(bladder
toxicity)、5/27 例で肝障害(liver toxicity)
、1/27 例で腎障害(kidney toxicity)が認めら
れたが、いずれも最大 Grade 2 までであった。
急性 GVHD は 7/26 例で認められており、そのうち Grade 1 が 4/26 例、Grade 2 が 1 例、
Grade 3 が 2/26 例であった。慢性 GVHD は 8/26 例で認められており、限局型が 5 例、
進展型が 3/26 例であった。
死亡に至ったのは 1/27 例であり、死因は MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)に
よる敗血症である。
(3) Peer-reviewed journal の総説、メタ・アナリシス等の報告状況
4) Peric Z et al. Comparison of reduced-intensity conditioning regimens in patients with acute
lymphoblastic leukemia >45 years undergoing allogeneic stem cell transplantation- a
retrospective study by the Acute Leukemia Working Party of EBMT. Bone marrow
transplantation.2020;55:1560-9. 27)
45 歳より高齢の ALL 患者に対する同種造血幹細胞移植における、至適 RIC は決定され
ていない。
HLA 一致ドナーから第一寛解期に移植された 45 歳より高齢の患者 417 症例を後方視的
に解析した。
移植前治療は、Flu/Bu (n = 127)
、Flu/Mel(n = 190)
、Flu/TBI(n = 100)であった。
2 年後、累積再発発生率(Flu/Bu 40%、Flu/Mel 36%、Flu/TBI 41%、P= 0.21)
、移植関
連死亡率(Flu/Bu 18%、Flu/Mel 22%、Flu/TBI 14%、P= 0.09)
、全生存(Flu/Bu 55%、
Flu/Mel 50%、Flu/TBI 60%、P= 0.62)
、無白血病生存(Flu/Bu 43%、Flu/Mel 42%、Flu/TBI
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要望番号;IV-145
23) Yabe H et al. Allogeneic haematopoietic cell transplantation from alternative donors with a
conditioning regimen of low-dose irradiation, fludarabine and cyclophosphamide in Fanconi
anaemia. Br J Haematol.2006; 134: 208-12. 26)
フルダラビンをベースとした前処置を用いた FA27 例に対して代替ドナーからの造血細
胞移植のパイロット研究の報告である。FA 診断時年齢の中央値(範囲)
、移植時年齢の
中央値(範囲)、診断から移植までの期間の中央値(範囲)は、それぞれ 4.8 歳(0.8~
8.8)
、8.1 歳(2.6~28.6)
、4.0 歳(0.9~21.1)であった。
前処置はフルダラビン 150-180mg/m2、シクロホスファミド 40mg/kg、抗胸腺細胞グロブ
リン 5~10mg/kg、TAI/TBI 300~450cGy であった。
非血縁の臍帯血移植を受けた患者 1 例で生着が得られず、別の 1 例が敗血症で死亡し
た。
1 年 OS は 96.3%(95%CI, 89-100)。
この前処置法は免疫抑制効果を発揮することで代替ドナーからの造血細胞移植におい
て、重篤な毒性を伴わずに確実な生着を可能にした。
臓器毒性について、6/27 例で口腔粘膜炎(stomatitis)、1/27 例で膀胱障害(bladder
toxicity)、5/27 例で肝障害(liver toxicity)
、1/27 例で腎障害(kidney toxicity)が認めら
れたが、いずれも最大 Grade 2 までであった。
急性 GVHD は 7/26 例で認められており、そのうち Grade 1 が 4/26 例、Grade 2 が 1 例、
Grade 3 が 2/26 例であった。慢性 GVHD は 8/26 例で認められており、限局型が 5 例、
進展型が 3/26 例であった。
死亡に至ったのは 1/27 例であり、死因は MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)に
よる敗血症である。
(3) Peer-reviewed journal の総説、メタ・アナリシス等の報告状況
4) Peric Z et al. Comparison of reduced-intensity conditioning regimens in patients with acute
lymphoblastic leukemia >45 years undergoing allogeneic stem cell transplantation- a
retrospective study by the Acute Leukemia Working Party of EBMT. Bone marrow
transplantation.2020;55:1560-9. 27)
45 歳より高齢の ALL 患者に対する同種造血幹細胞移植における、至適 RIC は決定され
ていない。
HLA 一致ドナーから第一寛解期に移植された 45 歳より高齢の患者 417 症例を後方視的
に解析した。
移植前治療は、Flu/Bu (n = 127)
、Flu/Mel(n = 190)
、Flu/TBI(n = 100)であった。
2 年後、累積再発発生率(Flu/Bu 40%、Flu/Mel 36%、Flu/TBI 41%、P= 0.21)
、移植関
連死亡率(Flu/Bu 18%、Flu/Mel 22%、Flu/TBI 14%、P= 0.09)
、全生存(Flu/Bu 55%、
Flu/Mel 50%、Flu/TBI 60%、P= 0.62)
、無白血病生存(Flu/Bu 43%、Flu/Mel 42%、Flu/TBI
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