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資料5-3 Ⅳ-144、145 フルダラビン[1.7MB] (16 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00044.html
出典情報 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第66回 12/12)《厚生労働省》
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要望番号;IV-144
transplantation for patients with myelodysplastic syndrome: a prospective randomized phase III
study of the EBMT (RICMAC trial). J Clin Oncol. 2017;35:2157–64.
骨髄異形成症候群(MDS)患者を対象に、同種移植前の RIC と MAC を比較する前向
き多施設共同オープンラベル無作為化第 III 相試験である
RIC: Bu(経口 8 mg/kg または静脈内 6.4 mg/kg)及び Flu(150 mg/m2)
MAC: Bu(経口 16 mg/kg または静脈内 12.8 mg/kg)及び Cy(120 mg/kg)
欧州血液骨髄移植学会(ESBT)により試験が実施され、18 施設から計 129 例の患者
が登録された。患者は 1:1 の比率で無作為に割り付けられ、ドナー、年齢、芽球数に
基づいて層別化された。
両群の移植率は同等であった。急性移植片対宿主病(aGVHD)II~IV の信頼区間
(CI)は、RIC 群 32.3%、MAC 群 37.5%であった(P =0.35)
。慢性移植片対宿主病
(cGVHD)の信頼区間(CI)は、RIC 群 61.6%、MAC 群 64.7%であった(P =
0.76)。1 年後の非再発死亡率の信頼区間(CI)は、RIC 群 17%(95% CI、8%~
26%)
、MAC 群 25%(95% CI、15%~36%)であった(P =0.29)
。 2 年目の再発の信
頼区間(CI)は、RIC 群では 17%(95% CI、8%~26%)
、MAC 群では 15%(95%
CI、6%~24%)であり(P =0.6)
、その結果、RIC 後の 2 年無再発生存率および全生存
率はそれぞれ 62%(95% CI、50%~74%)
、76%(95% CI、66%~87%)
、MAC 後では
それぞれ 58%(95% CI、46%~71%)
、63%(95% CI、51%~75%)であった(それぞ
れ P=0.58、P =0.08)。
欧州血液骨髄移植学会によるこの前向きランダム化試験では、RIC により、MDS ま
たは二次性急性骨髄性白血病患者において MAC と同様の少なくとも 2 年間の無再
発生存率及び全生存率が得られた。
安全性について、投与中止に至った事象及び CTCAE Grade 3 以上の事象は示されてい
ない。死亡に至った事象は 38 /129 例(29%)で、そのうち MAC 群では疾患関連死
が 5 /64 例(8%)、移植関連死が 18 /64 例(28%)の計 23 例、RIC 群では疾患関連死
が 2 /65 例(3%)、移植関連死が 11 /65 例(17%)
、その他が 2 /65 例(3%)の計 15
例認められている。内訳を以下に示す。

死因

死亡に至った事象
MAC 群 No.

RIC 群 No.

(n=64)

(n=65)

疾患関連死

5

2

移植関連死

18

11

その他

0

2

合計

23

15

本品特有の有害事象については以下に示す。
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