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資料5-3 Ⅳ-144、145 フルダラビン[1.7MB] (75 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00044.html |
| 出典情報 | 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第66回 12/12)《厚生労働省》 |
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(公知申請への該当性に係る企業見解の様式)
要望番号;IV-145
VOD (%)
CNS (%)
0/70 (0)
0/19 (0)
2/70 (3) 0/19 (0)
PN (%)
1/68 (1)
0/19 (0)
1/68 (1) 0/19 (0)
急性 GVHD は 37/69 例(54%)に発生し、Grade 3 以上の GVHD は 11/69 例(16%)で
認められた。慢性 GVHD は 13/61 例(21%)で認められ、そのうち 4/61 例(7%)は広
範型であった。急性 GVHD Grade 3/4 および慢性 GVHD の発生率は、骨髄由来の造血幹
細胞移植を受けた患者ではそれぞれ 4/37 例(11%)
、5/34 例(15%)であったのに対し、
末梢血幹細胞移植を受けた患者ではそれぞれ 7/22 例(32%)
、5/18 例(28%)であった。
13) Nagler A et al.Low-intensity conditioning is sufficient to ensure engraftment in matched
unrelated bone marrow transplantation. Exp Hematol.2001;29:362-70. 16)
造血器腫瘍患者に対する HLA 一致非血縁間骨髄移植は、生着を担保する目的の高用量
の化学放射線療法が原因で、移植関連合併症の発生率が高い。
本研究では、HLA 一致非血縁ドナーからの骨髄移植における RIC の実行可能性を検討
した。
(試験デザインの記載なし)
対象は、4 例の ALL4 例(8 歳〜17 歳)を含む 16 例の造血器腫瘍患者で、前処置は、
フルダラビン 30 mg/m2/日を 6 日間(180 mg/m2)
、ブスルファン 4 mg/kg/日を 2 日間、
抗 T リンパ球グロブリン 10 mg/kg/日を 4 日間投与する RIC を用いた。
16 例中 15 例でドナーキメラ率は 100%であり、生着不全は観察されなかった。
Grade II 以上の肝中心静脈閉塞症、敗血症、多臓器障害、腎障害、肺障害を発症した患
者はいなかった。
移植後死亡した患者は 4 例で、血小板減少と重症出血性膀胱炎(n=1)と、中枢神経系
障害(n=1)、Grade IV の GVHD(n=1)
、および骨髄移植後 9 か月後の再発(n=1)であ
った。
36 か月後の生存率は 75%(95%信頼区間 46-90%)
、無病生存率(DFS)は 60%(95%
信頼区間 30-80%)であった。
これらの結果は、用いた RIC が HLA 一致非血縁者ドナーからの骨髄移植においても移
植片の安定した生着を得るのに十分であることを示している。
死亡に至った症例は全 16 例中 4 例(25%)であった。このうち、3 例(18%)は移植関
連合併症による死亡、1 例(6%)は再発による死亡であった。移植関連死亡の内訳は、
Grade 4 の出血性膀胱炎によるものが 1 例(6%)
、Grade 4 の中枢神経系毒性によるもの
が 1 例(6%)、Grade 4 の急性 GVHD および肝性脳症によるものが 1 例(6%)であっ
た。
臓器別の毒性については以下に示す。
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要望番号;IV-145
VOD (%)
CNS (%)
0/70 (0)
0/19 (0)
2/70 (3) 0/19 (0)
PN (%)
1/68 (1)
0/19 (0)
1/68 (1) 0/19 (0)
急性 GVHD は 37/69 例(54%)に発生し、Grade 3 以上の GVHD は 11/69 例(16%)で
認められた。慢性 GVHD は 13/61 例(21%)で認められ、そのうち 4/61 例(7%)は広
範型であった。急性 GVHD Grade 3/4 および慢性 GVHD の発生率は、骨髄由来の造血幹
細胞移植を受けた患者ではそれぞれ 4/37 例(11%)
、5/34 例(15%)であったのに対し、
末梢血幹細胞移植を受けた患者ではそれぞれ 7/22 例(32%)
、5/18 例(28%)であった。
13) Nagler A et al.Low-intensity conditioning is sufficient to ensure engraftment in matched
unrelated bone marrow transplantation. Exp Hematol.2001;29:362-70. 16)
造血器腫瘍患者に対する HLA 一致非血縁間骨髄移植は、生着を担保する目的の高用量
の化学放射線療法が原因で、移植関連合併症の発生率が高い。
本研究では、HLA 一致非血縁ドナーからの骨髄移植における RIC の実行可能性を検討
した。
(試験デザインの記載なし)
対象は、4 例の ALL4 例(8 歳〜17 歳)を含む 16 例の造血器腫瘍患者で、前処置は、
フルダラビン 30 mg/m2/日を 6 日間(180 mg/m2)
、ブスルファン 4 mg/kg/日を 2 日間、
抗 T リンパ球グロブリン 10 mg/kg/日を 4 日間投与する RIC を用いた。
16 例中 15 例でドナーキメラ率は 100%であり、生着不全は観察されなかった。
Grade II 以上の肝中心静脈閉塞症、敗血症、多臓器障害、腎障害、肺障害を発症した患
者はいなかった。
移植後死亡した患者は 4 例で、血小板減少と重症出血性膀胱炎(n=1)と、中枢神経系
障害(n=1)、Grade IV の GVHD(n=1)
、および骨髄移植後 9 か月後の再発(n=1)であ
った。
36 か月後の生存率は 75%(95%信頼区間 46-90%)
、無病生存率(DFS)は 60%(95%
信頼区間 30-80%)であった。
これらの結果は、用いた RIC が HLA 一致非血縁者ドナーからの骨髄移植においても移
植片の安定した生着を得るのに十分であることを示している。
死亡に至った症例は全 16 例中 4 例(25%)であった。このうち、3 例(18%)は移植関
連合併症による死亡、1 例(6%)は再発による死亡であった。移植関連死亡の内訳は、
Grade 4 の出血性膀胱炎によるものが 1 例(6%)
、Grade 4 の中枢神経系毒性によるもの
が 1 例(6%)、Grade 4 の急性 GVHD および肝性脳症によるものが 1 例(6%)であっ
た。
臓器別の毒性については以下に示す。
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