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資料5-3 Ⅳ-144、145 フルダラビン[1.7MB] (34 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00044.html |
| 出典情報 | 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第66回 12/12)《厚生労働省》 |
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要望番号;IV-144
Flu/Bu4
1.05 (0.88–1.27)
0.54
Flu/Bu4/ATG
1.26 (1.03–1.56)
0.02
Flu/Bu2
1.14 (0.93–1.38)
0.2
Flu/Bu2/ATG
1.28 (1.04–1.58)
0.02
Flu/Mel
0.92 (0.72–1.18)
0.5
Flu/Mel/ATG
1.36 (0.98–1.91)
0.07
Risks compared with Flu/Mel
Flu/Mel
1
—
Flu/Bu2
1.23 (0.97–1.56)
0.08
Flu/Bu2/ATG
1.40 (1.08–1.80)
0.009
Flu/Mel/ATG
1.49 (1.03–2.14)
0.03
13) Shimoni A, et al.Comparison between two fludarabine-based reduced-intensity conditioning
regimens before allogeneic hematopoietic stem-cell transplantation: fludarabine/melphalan is
associated with higher incidence of acute graft-versus-host disease and non-relapse mortality
and lower incidence of relapse than fludarabine/busulfan. Leukemia. 2007;21:2109–16.
様々な血液悪性腫瘍に対して Flu ベースの RIC を施行された 151 例の患者の同種幹細胞
移植(SCT)転帰をレトロスペクティブに分析した研究報告である。
72 例の患者は Flu と静注 Bu(FB)で前処置を受け、79 例の患者は Flu と Mel(FM)の
前処置を受けた。FM はより骨髄抑制的であった。グレード III-IV の臓器毒性は FB と FM
投与群でそれぞれ 31%と 53%に発生し(P=0.005)、急性移植片対宿主病グレード II-IV はそ
れぞれ 33%と 53%に発生した(P=0.01)。非再発死亡率(NRM)はそれぞれ 16%と 40%であっ
た(P=0.003)。活動性疾患(HR 2.2、P=0.003)と以前の自家 SCT(HR 1.7、P=0.04)は全生存率
(OS)の低下と関連していた。寛解状態で移植された患者の中では、FB と FM 後の OS は
それぞれ 72%と 36%であり(P=0.03)、これは FM での NRM 増加によるものであった。同
様に、活動性疾患で移植された患者は FM でより高い NRM を経験したが、再発率が低い
ほど、OS は同等であった。結論として、理論的に用量が同等とされる RIC レジメン間に
は顕著な転帰の違いがある。FM レジメンはより骨髄抑制的で毒性が高いが、疾患制御は
良好である。FB は寛解状態で移植された患者において生存率の改善と関連していた。こ
れらの観察結果は前向き研究でのさらなる検討に値する。
NCI Grade 3〜4 の臓器毒性(粘膜炎を除く)は、64 / 151 例(42%)に発生し、FB 群
では 22 / 72 例(31%)、FM 群では 42 / 79 例(53%)で認められた。そのうち死亡に
至った事例は FB 群で 7 例、FM 群で 18 例であった。急性 GVHD Grade Ⅱ〜Ⅳは 52 例、
急性 GVHD Grade Ⅲ〜Ⅳは 31 例、慢性 GVHD は評価可能な 86 例のうち 49 例に発生
し、うち 26 例が広範型、23
例が限局型であった。詳細を以下に示す。
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Flu/Bu4
1.05 (0.88–1.27)
0.54
Flu/Bu4/ATG
1.26 (1.03–1.56)
0.02
Flu/Bu2
1.14 (0.93–1.38)
0.2
Flu/Bu2/ATG
1.28 (1.04–1.58)
0.02
Flu/Mel
0.92 (0.72–1.18)
0.5
Flu/Mel/ATG
1.36 (0.98–1.91)
0.07
Risks compared with Flu/Mel
Flu/Mel
1
—
Flu/Bu2
1.23 (0.97–1.56)
0.08
Flu/Bu2/ATG
1.40 (1.08–1.80)
0.009
Flu/Mel/ATG
1.49 (1.03–2.14)
0.03
13) Shimoni A, et al.Comparison between two fludarabine-based reduced-intensity conditioning
regimens before allogeneic hematopoietic stem-cell transplantation: fludarabine/melphalan is
associated with higher incidence of acute graft-versus-host disease and non-relapse mortality
and lower incidence of relapse than fludarabine/busulfan. Leukemia. 2007;21:2109–16.
様々な血液悪性腫瘍に対して Flu ベースの RIC を施行された 151 例の患者の同種幹細胞
移植(SCT)転帰をレトロスペクティブに分析した研究報告である。
72 例の患者は Flu と静注 Bu(FB)で前処置を受け、79 例の患者は Flu と Mel(FM)の
前処置を受けた。FM はより骨髄抑制的であった。グレード III-IV の臓器毒性は FB と FM
投与群でそれぞれ 31%と 53%に発生し(P=0.005)、急性移植片対宿主病グレード II-IV はそ
れぞれ 33%と 53%に発生した(P=0.01)。非再発死亡率(NRM)はそれぞれ 16%と 40%であっ
た(P=0.003)。活動性疾患(HR 2.2、P=0.003)と以前の自家 SCT(HR 1.7、P=0.04)は全生存率
(OS)の低下と関連していた。寛解状態で移植された患者の中では、FB と FM 後の OS は
それぞれ 72%と 36%であり(P=0.03)、これは FM での NRM 増加によるものであった。同
様に、活動性疾患で移植された患者は FM でより高い NRM を経験したが、再発率が低い
ほど、OS は同等であった。結論として、理論的に用量が同等とされる RIC レジメン間に
は顕著な転帰の違いがある。FM レジメンはより骨髄抑制的で毒性が高いが、疾患制御は
良好である。FB は寛解状態で移植された患者において生存率の改善と関連していた。こ
れらの観察結果は前向き研究でのさらなる検討に値する。
NCI Grade 3〜4 の臓器毒性(粘膜炎を除く)は、64 / 151 例(42%)に発生し、FB 群
では 22 / 72 例(31%)、FM 群では 42 / 79 例(53%)で認められた。そのうち死亡に
至った事例は FB 群で 7 例、FM 群で 18 例であった。急性 GVHD Grade Ⅱ〜Ⅳは 52 例、
急性 GVHD Grade Ⅲ〜Ⅳは 31 例、慢性 GVHD は評価可能な 86 例のうち 49 例に発生
し、うち 26 例が広範型、23
例が限局型であった。詳細を以下に示す。
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