総-2個別事項について(その8)小児・周産期医療、感染症対策、医療安全、災害医療 (87 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_66044.html |
| 出典情報 | 中央社会保険医療協議会 総会(第628回 11/19)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
○
マルチプレックスPCRに関しては、一般社団法人日本感染症学会から以下の適正使用指針が発出されており、対象患者については、
SARS-CoV-2を含むか否かに関わらず指針が統一されており、「入院を要すると思われる重症の呼吸器感染症が疑われる患者群」
及び「インフルエンザウイルス感染症またはCOVID-19による重症化リスク因子を有する患者」とされている。
○ また、流行状況等からインフルエンザウイルス感染症やCOVID-19が強く疑われる場合には、マルチプレックスPCRではなく、単
独の抗原検査等を実施することが望ましいとされている。
多項目遺伝子関連検査の実施指針(一般社団法人日本感染症学会 感染症遺伝子検査委員会2025年9月8日改訂)(抄)
急性呼吸器感染症に対する多項目遺伝子関連検査の実施指針
3) 対象患者
入院を要すると思われる重症の呼吸器感染症が疑われる患者群に加え、インフルエンザウイルス感染症またはCOVID-19による重
症化リスク因子を有する患者(表1、2)も対象とする。なお、流行状況や周囲の感染者の存在、症状などからインフルエンザウイ
ルス感染症やCOVID-19が強く疑われる場合には、迅速性および特異性の観点から、多項目遺伝子関連検査よりも各病原体を対象
とした抗原検査または核酸検出検査を実施することが望ましい。
表1.インフルエンザウイルス感染症での重症化リスク因子(一部抜粋)
表2.COVID-19での重症化リスク因子(一部抜粋)
・5歳未満(とりわけ2歳未満)の幼児
・65歳以上の高齢者
・65歳以上の高齢者
・以下の基礎疾患がある
・以下の慢性疾患
悪性腫瘍
肺疾患:気管支喘息、COPD、間質性肺疾患、気管支拡張症などを含
COPDなどの慢性呼吸器疾患 等
む等
・免疫抑制状態の患者
・免疫抑制状態の患者:免疫抑制治療を受けているあるいは HIV 感染を含 ・妊娠後期
む
・肥満(BMI 30kg/m^{2} 以上)
・妊婦および出産後2週以内の産褥婦
・アスピリンまたはサリチル酸を含む薬物治療を受け,ライ症候群のリスク
のある18歳以下
・BMI40以上の肥満者
表1:一般社団法人日本感染症学会 感染症遺伝子検査委員会、一般社団法人日本臨床微生物学会 感染症3領域新規検査検討委員会「インフルエンザ核酸検出
検査の有効活用に向けた提言」より作成
表2:一般社団法人日本感染症学会 COVID-19治療薬タスクフォース「COVID-19に対する薬物治療の考え方第15.1版」より作成
87