総-2個別事項について(その8)小児・周産期医療、感染症対策、医療安全、災害医療 (79 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_66044.html |
| 出典情報 | 中央社会保険医療協議会 総会(第628回 11/19)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
(抗菌薬適正使用体制加算について)
• 国内における Access 抗菌薬の使用比率が低い現状を踏まえ、適正使用を更に促進する観点から、外来感染対
策向上加算及び感染対策向上加算に抗菌薬適正使用加算が令和6年度に新設された。
• 抗菌薬適正使用体制加算では、抗菌薬の使用状況のモニタリングが可能なサーベイランスとして、感染対策連
携共通プラットフォーム(J-SIPHE)及び診療所版J-SIPHEに参加することとなっている。
• J-SIPHE及び診療所版J-SIPHEでは、AwaRe分類に沿ってサーベイランスを実施しており、抗菌薬適正使用体
制では、直近6か月において使用する抗菌薬のうち、Access抗菌薬に分類されるものの使用比率が60%以上又
はサーベイランスに参加する医療機関全体の上位30%以内であることとなっている。
• J-SIPHEの基準上、「Access」には必ずしも分類されないものの、ガイドラインにおいて適切とされる抗菌薬
が存在し、こうした抗菌薬では、14日以上の長期に治療を必要とする場合もあるが、治療の完遂が重要であり、
不十分な治療はむしろ耐性を生みやすい。
• これまでの指標では、こうした抗菌薬による長期処方を行った場合の影響が大きかったこと等から、令和8年
度からは、長期処方の重みを相対的に減らし、頻繁に行われる14日未満の短期処方が適切であることをより評
価する指標に変更することとされた。
【論点】
○抗菌薬の使用状況のAWaRe分類に基づく評価については、Watchカテゴリーを含むいくつかの抗菌薬について、
14日以上の処方が治療ガイドライン等で推奨される場合があること等を踏まえ、J-SIPHEにおけるサーベイラ
ンスにおいて、 ウイルス性上気道炎や急性下痢症に対する抗菌薬の使用状況を重点的にモニタリングする観点
から、マクロライド系等の14日以上の処方を14日分とみなして集計することとなった。当該サーベイランスの
評価方法の変更を踏まえ、抗菌薬適正使用体制加算における抗菌薬の使用状況のサーベイランスの評価につい
ても、同様に、14日以上処方を14日とみなして集計することとしてはどうか。
79