総-2個別事項について(その8)小児・周産期医療、感染症対策、医療安全、災害医療 (76 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_66044.html |
| 出典情報 | 中央社会保険医療協議会 総会(第628回 11/19)《厚生労働省》 |
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効果的な評価及び活用方法の検討及び今後の方向性(案)
第11回厚生科学審議会感染症部会
薬剤耐性(AMR)に関する小委員会
資料1
2025(令和7)年7月31日
⚫ 2019年における経口抗菌薬の使用量を、処方日数を14日未満と14日以上で分けて、抗菌薬の種類別に見たところ、AMR対
策アクションプランにおける成果指標に位置付けられている経口第3世代セファロスポリン系、フルオロキノロン系は、14
日未満の処方が大半であった。他方で、同じく成果指標に位置付けられているマクロライド系の処方量については、14日未
満の処方の場合と14日以上の処方の場合が同程度であった。
⚫ 14日以上の処方はマクロライド系、テトラサイクリン系、スルファメトキサゾール/トリメトプリム、リファキシミンと
いった特定の抗菌薬に多く見られ、これらは慢性閉塞性肺疾患(COPD)・びまん性汎細気管支炎(DPB)に対するマクロ
ライド系抗菌薬や、肝性脳症における高アンモニア血症に対するリファキシミンの処方など、治療ガイドライン等において
推奨される抗菌薬の投与である可能性がある。
DID
2019年における人口1000人・1日あたり抗菌薬使用量(DID)(14日未満 vs 14日以上)
マクロライド系
1.6
1.2
14日以上
14日未満
経口第3世代
セファロスポリン系
出典:国立健康危機管理研究機構 AMR臨床
リファレンスセンターより提供
フルオロキノロン系
0.8
0.4
0.0
今後の方向性(案)
⚫ ウイルス性上気道炎や急性下痢症に対する抗菌薬の使用状況を重点的にモニタリングする観点からは、処方日数が14日未満
の処方に絞って集計・評価することが効果的な可能性があるが、この場合に集計から除外される、処方日数が14日以上の処
方が、治療ガイドライン等において推奨される抗菌薬の投与であるかを分析してはどうか。
⚫ その結果を踏まえ、日本の診療の実態に即したAWaRe 分類に基づく効果的な評価及び活用方法を議論してはどうか。
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