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総-2個別事項について(その8)小児・周産期医療、感染症対策、医療安全、災害医療 (83 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_66044.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第628回 11/19)《厚生労働省》
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薬剤感受性検査の流れ


薬剤感受性検査とは、感染症の原因菌に対する有効な抗菌薬を選択するための検査であり、一般的な細菌の薬剤感受性検査におい
ては、左下のフローに沿って実施される。
○ 本邦の医療機関で一般的に使用されている米国臨床検査標準協会(CLSI)のガイドラインにおいては、新規抗菌薬(CFDC、
AVI/CAZ、REL/IPM)の薬剤感受性検査は多剤耐性菌(※1)による感染症の治療の際、メロペネム等の広域 β-ラクタム系抗菌薬も
含む既存の抗菌薬に対して耐性を有する場合に、追加的に実施した上でこれらの抗菌薬を投与を検討することが推奨されている。
○ そのため、新規抗菌薬の感受性検査を行う必要があり、検査に際して追加的な薬剤感受性パネルが必要となる。
○ 新規抗菌薬を含む抗菌薬の投与に際して必要な薬剤感受性検査は既に保険適用されているが、新規抗菌薬の投与のために、一連の
治療中に、同一検体から培養された同一の菌に対して追加で複数回の薬剤感受性検査が必要となった場合の検査料の算定の可否につ
いては、明確化されていない。
新規抗菌薬に対する薬剤感受性検査の流れ

CLSIのガイドラインにおける新規抗菌薬の位置づけ

微生物検査室

検体受付、培養検査

1日目
1日目 顕微鏡学的検査(グラム染色)
(検体採取)
(検体採取)

一般的に感受性検査が推奨
されている抗菌薬

菌種同定検査
既存抗菌薬の薬剤感受性検査の実施

2日目
2日目

(CFDC)
(AVI/CAZ)
(REL/IPM)

多剤耐性菌の治療において感受性
検査が推奨されているもの

同定・薬剤感受性検査の結果判定
新規抗菌薬の薬剤感受性検査の実施
3日目
3日目
結果報告 薬剤耐性菌の確認検査(※2)
追加の薬剤感受性検査の判定
4日目
4日目薬剤耐性菌の確認検査の判定

(結果報告)
(結果報告)

取り消し線:日本では上市されていない抗菌薬

感染症対策部作成

薬剤感受性検査に係る診療報酬上の評価
D019 細菌薬剤感受性検査

1菌種

2菌種

185点
240点


4~5

3菌種


※1 広域βラクタム系(特にカルバペネム)・アミノグリコシド系・フルオロキノロン系の3系統の抗菌薬に耐性を示す場合を指す。
※2 カルバペネム系抗菌薬の分解酵素(カルバペネマーゼ)の産生など、薬剤耐性機序を確認するための検査を指す。

310点

83