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01 令和8年度文部科学関係概算要求のポイント (17 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/a_menu/yosan/r01/1420668_00003.html
出典情報 令和8年度文部科学省 概算要求等の発表資料一覧(8/29)《文部科学省》
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生成AIの活用を通じた教育課題の解決・教育DXの加速

現状・課題

令和8年度要求・要望額
(前年度予算額

• 生成AIの利活用に関しては、令和6年12月にガイドラインを改訂し、学校現場における各主体や場面に応じた利活用の方向性を示
してきた。このような動きとともに、技術の進展に対応しつつ実証等を通じて教育分野における様々な活用余地を試行してきた。しかし
、その利活用の方針についての浸透や実装は道半ばである。
• 特に学校の働き方改革の観点から校務での利活用は有用としている一方、生成AIを校務で利活用している学校は限定的である。
• このような課題やAI法の成立などの動きも踏まえ、教育課題の解決に資する利活用について実証研究を踏まえた調査研究を更に進め
る必要がある。加えて、利活用に向けた実証的な取組・事例創出やその情報収集・発信を継続的に行っていく必要がある。

骨太方針2025(R7.6.13閣議
決定)(教育DX)
こどもたちの個別最適な学びと協働
的な学びの一体的な実現及び教
職員の負担軽減に向け、国策とし
て推進するGIGAスクール構想
を中心に、生成AI活用も含めて
教育DXを加速する。

1. 学校や教育委員会における実証研究(6億円)

2. 生成AIの利活用に関する調査研究(2億円)

a.) 生成AIパイロット校の指定を通じた利活用事例の創出

a. 生成AI利活用に向けた事例収集・Webサイトの運営等

事業
概要

生成AIの利活用の実証を学校単位で進める指定校を採択。
①教育利用:教科等横断的かつ学年横断的に活用する申請校を優先採択
②校務利用:活用業務・方法を「可視化」し、情報共有する申請校を優先支援

想定
成果

• 年間指導計画やカリキュラムに体系的に位置付けて行われる取組事例の創出
• 汎用基盤モデルを活用した、校務での利活用事例の創出、学校間の事例共有

b.) 教育課題の解決に向けた生成AIの実証研究事業
事業
概要

校務DXを通じた働き方改革の実現、多言語対応が必要な外国にルーツを持つ子供・
保護者への対応などの誰一人取り残されない教育の実現、一人一人に合った個別最
適な学習の提供、生成AIに関連するデータ利活用の実践など、教育分野の特定の課
題に対し生成AIを活用した課題解決の可能性を検証する実証研究を行う。

働き方改革に資する校務における生成AIの利活用
• 負担感の大きい事務や外部対応、時間割編成等の業務の効率化・高度化
誰一人取り残されない学びの保障に向けた生成AIの利活用
テーマ • 特別支援、外国人児童生徒の指導・多言語対応への支援
課題例 児童生徒の個別最適・協働的な学びの実現に向けた生成AIの利活用
• 学びの可視化や主体的・対話的で深い学びを実現する生成AIの利活用
データの利活用に向けた生成AIの利活用実証事業
• マルチモーダルな生成AIを活用したデータの分析・可視化、質の高いデータの活用
想定
成果

• 過年度で整理された課題解決の可能性に基づく実証事業の実施
• 既存の対応方法よりも効率的かつ効果的な生成AIモデル・サービスの創出

8億円
2億円)

• 教育分野における生成AIの利活用に関するワークショッ
プ・アイデアソン等のイベント・研修を実施し、学校におけ
る利活用について好事例収集を行う。
• また、生成AIの技術の進展に応じ、必要な情報提供や
、好事例の発信を行うウェブサイトを継続的に運営、情
報発信を行う。
b. 校務での生成AIの利活用推進のための調査研究
事業概要
• 学校の働き方改革を推進する上では校務での生成AIの利活用が有用と考
えられる。一方で、生成AIは急速に進化を遂げておりサービスの在り方も変
化していることから、教職員・教育委員会が生成AIをどのように利活用すれ
ばよいかを十分に把握できておらず、その結果生成AIが教育現場で十分に
利活用されていないという課題がある。
• 昨年度までに教育現場で創出された好事例及び課題の収集・分析を実施
し、教職員に対する研修の在り方や適切な利活用場面を整理するとともに
、教育委員会を主な読み手とした手引きを策定することにより、効果的な校
務DXを通じた学校の働き方改革を推進する。
想定成果
• 校務での生成AIの利活用に関する手引きの作成
(担当:初等中等教育局学校情報基盤・教材課) 16