【資料1】精神疾患に係る医療提供体制について(その2) (8 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_63129.html |
出典情報 | 精神保健医療福祉の今後の施策推進に関する検討会(第9回 9/8)《厚生労働省》 |
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○ 70~80代の長期入院者の方とそれ以外の方で、抱える問題や地域移行や入院の状態が大きく違う。特に70歳
以上の方については、介護保険制度があるので、その部分をどう生かすのかを併せて考えるほうが効率的。
○ 在宅に行ける人もいれば、当然施設がふさわしい方もいる。特に介護ケアがかなり重要になり、一般医療にお
いてもリハビリテーションと栄養と口腔管理の一体的な取組が医療や介護分野では推奨されている。
○ 廃用症候群や認知機能の低下、身体合併症、経済的困窮、受皿となる家族機能の低下等があるため、自宅へ戻
るだけでなく、それ以外の受皿を地域でいかにつくるかということが重要。福祉施設や移行の途中となるデイケ
ア、ナイトケアのほか、看護小規模多機能型居宅介護、グループホーム等の受皿が何より必要。
○ 空き家対策に関連しグループホームの活用や精神科以外の医療機関のスタッフのサポートをするのはどうか。
○ 精神科病院で亡くなる方がいるのが現実で、そこで亡くならざるを得ない方たちに対して、いい治療や看取り
に向けたケアなどがなされていくことも必要ではないか。病室の構造や人員配置の問題で非常に難しいところが
あり、身体合併症との兼ね合いでいえば緩和ケアのようなものがどこまでできるのかということも考えなければ
いけない。
○
個別性を大事にするのは前提だが、70~80代の人がどんな退院生活をしたいか研究等で聞くべきではないか。
○ 高齢者の長期在院患者の地域移行は施設が狙い目。退院しても適応できず戻るパターンが多いため、例えば訪
問看護であれば、入院していた病院のスタッフが行き、その方の支援をするアウトリーチ的な取組が考えられる。
○ 現実的に何十年も入院されている方が相当数いる中で、地域移行をするのは非常に難しい。地域の資源を活用
しながら介護医療院又は特養等の介護施設で受けていくのが一番妥当なやり方ではないか。
○ 長期の高齢の方に関しては、ADLの低下や身体機能の低下により、在宅に移行することが厳しい方も多い。施
設を探しても、例えば有料老人ホームは非常に高額で経済的に厳しいため、経済的に困窮をしている方が退院し
ても生活ができるような仕組みを介護医療院のような仕組みを含め現実的な側面から考えていく必要がある。
○ すでに地域移行をされた方々も現在70歳ぐらいになり、かなりADLが落ち、施設に入らなければいけない等
の状況が出ている。精神障害者の高齢者が、どうしても認知症のように介護施設では扱われてしまうのでなかな
か適応できない。特に統合失調症圏よりも気分障害圏の方が安定せず、結局、病院に戻ってくるということがし
ばしば経験される。現実的な話として、精神病床を介護施設に転用するのが、余剰の施設を建てる必要もなく、
一番有効なやり方ではないか。
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